■2017年04月24日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
友人から聞いた話だが、中学生の息子が不登校になって 困っていて、何か策はないものかと友だちから相談されたので、 「吉本の劇場に連れて行って、笑わせ、笑わせ」と助言したと言う。 息子を「なんばグランド花月」に連れて行き、「お笑い」を見せると いつの間にか舞台に吸い込まれて、息子は笑い出す。 家では滅多に見せない笑いを見せたわけである。 そんなことがあって、再び友人のところに電話がかかってきて 「なんだか分からないけど、学校に行きだした」と言うのである。 大いに笑うということがあって、心にどんな変化が生まれたのか よく分からないが、私はワーッと笑ったことに意味があったと思う。 「もう駄目だ、駄目だ」と思っていると、 ますます駄目になっていく。 しかし、ワーッと笑ってみると、 笑う前とはちょっと違った自分になれる。 心に無にしたことで、それも明るくカラッと無にしたことで、 心に何がしかのゆとりが生まれ、自分の置かれている状況を 多少とも客観視できるようになる。 つまり、自分を取り戻すことになるわけだ。 暗い顔ばっかりしていては、人は寄りつきにくい。 笑顔を回復していくと、人も声をかけやすくなり、 立ち直りのきっかけをつかむ可能性も生まれるわけである。
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