■2016年06月09日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
「あなたを見込んでお願いしたい」 と熱心に頼み込まれて、意気に感じて 「よし、わかった、引き受けよう」と、 応じる同じ人間が、押しつけられると、反発を覚えて断ったりする。 ここでは、意気ではなく意地のほうが強く働くのだ。 相手に意地になられたら、頼み事は難しくなる。 電車の座席に座っていて、前に老人が立つ。 席を譲ろうという気持ちはあっても、譲るのが当然という顔をされると なかなか立ち上がる気になれない。 立ち上がっても、無言で別の車両に移ったりする。 若い母親が赤ちゃんを抱いて乗ってくる。 自分から立とうとするときは、元気よく立ち上がれる。 前の例では、立ち上がってもよい気分になれない。 後者の場合は、立ち上がった後、よい気分になるはずだ。 この違いはどこからくるのか。 自発的にやろうとしているかどうかに端を発している。 自分から言い出して何ごとかを始めるのは、 自発意識が働くから、気分もよい。 相手に押しつけられると、反発が生じて、面白くない。 人間は、人にいわれてやるよりも、 自分で気づいてやるほうを好むのだ。
まゆの感想
こうするべきと押しつけられたり、強引だったり、
無理矢理だったり、上から目線で頼まれると、いや~な気分になり、 「やってあげたい、やるべきことだなあ」と思っても、 「何その言い方?アンタ何様?」と反発や意地やプライドがむくむくと わき上がってきて、素直にはいと言えず、行動にも移せないし (移したくないし)それを断ることもあります。 もちろん、いやいややることもありますが、そんな時には、 雑にやったり、不愉快そうにやったり、すぐにまたやらなくなったりと どこかで反動がでやすいものです。 このことは、自分が逆の立場になったときにもいえることで、 頼んだときに、相手の顔色やその後の行動を見ればわかります。 やはり頼む時には、それなりの頼み方があるようです。 このコツを、名著「人を動かす」を書いた デール・カーネギーは、こう教えてくれています。 「人を動かすコツは、ひとつしかない。 自らその気になれるように仕向けることである」 頼む内容もありますが、それよりは、 言い方ひとつ、頼み方ひとつ、これが大事なのだなぁと思います。 頼む時に、 「いかにして、自発の方向にもっていくか」 常に、これを考えたいと思いました。 |
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