■2016年03月03日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
ほんのちょっと我慢すれば、 「いい人」と言われて周りから愛される。 角を立てないように振る舞えば、 みんなと仲よくできる。 そう思ってはいませんか? あるいは、背伸びをして 自分をよく見せなければ、人に負けてしまう。 「できる人」と思われないと出世できない。 そう決めつけてはいませんか? そのちょっとした背伸びが、 実はあなたの心に大きなストレスを与えています。 あなたが演じているのは、素の自分ではない。 「よそゆきの自分」だからです。 一度「よそゆきの自分」が受け入れられると、 人は常にその自分を演じようとします。 しかし、ありのままの自分と違う仮面をずっとかぶっている のですから、心は息苦しくなってしまうでしょう。 普段は、その仮面があなたを守ってくれるかもしれません。 しかし、思い通りにいかないことがあった時に、 ひずみは現れます。 「自分はこんなにがんばっているのに!」 「いつもいつも我慢しているのに!」 それまでこらえていた感情が、怒りになって吹き出すのです。
まゆの感想
枡野住職は、「いい子(人)でありたい」と思うことも、
怒りの原因の一つになる、といっています。 さらに、 「違う場所で生まれ、違う育ち方をして、違う価値観を持った 人間同士が、毎日関わりあいながら生きているのですから、 摩擦やいざこざは起きて当然です。 また、評価は、相手がその人の色眼鏡で下すものですから、 希望通りにならないのが世の常です。 どうせ思い通りにいかないのであれば、 息苦しい仮面を外してみてはどうでしょう。 すると、案外楽に生きられるものです」 とも。 知らずに、いい子になろうとしていることもあるし、 いい子になりすぎて、とてもその仮面を脱げないこともあるし、 いい子でいなければと、今も自分をコントロールしている方も おられると思います。 もしも、そんな自分に疲れたなぁ、違うなぁ、 「自分はこんなにがんばっているのに!」 「いつもいつも我慢しているのに!」 と怒りが爆発しそうになっているなら、 いい子仮面、いい人仮面をはずしての息抜きが必要かも。 ただ、ある日突然はずすと、周囲が驚いてついていけないかも しれませんから、ちょっとづつ、徐々にとか、あるいは、 公言してからとかがいいかもしれませんね。 |
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