■2015年12月17日の「今日のことば」■
前日のことばを見る 次のことばを見る
「今日のことば」
話が長い人はなぜ、「説明がへた」なのか…
明快です。 話が長くなると、「必要な情報」と 「不必要な情報」がごちゃごちゃになるからです。 だから、何を言いたいのか相手には伝わらないのです。 ただここにこそ「頭のいい説明」の鉄則があります。 つまり、説明というのは「不必要な情報」をカットするだけで、 格段にスッキリし、「頭のいい説明」になるのです。 では、「不必要な情報」とは何でしょうか。 それは話し手ではなく、 「聞き手にとって重要度の低い情報」のことです。 聞き手にとっても聞きやすい「話の流れ」を考えた時、 後回しにされる情報のことを言います。 これを「背景情報」と言います。 「背景情報」は、できればカットする。 それだけで話は短く、わかりやすくなります。
まゆの感想
先日こんなことがありました。
仕事上の理由で、現在登録しているファックス番号を 電話で再確認し、登録し直すという作業がありました。 その量が多かったのと急ぎだったので、 手分けしてみなで確認することなりました。 すると同じ件数確認にもかかわらず、 その終了にかなりの差がでたのです。 たとえば、Aさんは、30分で確認できたのに、 Bさんは、まだ半分もできていませんでした。 でもみんなは、なぜかわかっていました。 Aさんは、相手先に電話すると、挨拶後に、 「ファックス番号の確認させてください。○○でよろしいですか? はい、ありがとうございます」 と、さくさくと確認作業を進めていました。 ところがBさんは、挨拶後に、 「実は会社の方で、△△の事情により、ファック番号を 整理することになりまして、御社のファックス番号を 確認している番号確認をしたいのですが、○○です?」 と話していたのです。 すると相手は、△△の事情を詳しく聞きたくもなるし、 それによって、迷惑がかからないのか…などの疑問も持ち、 その説明をすることで、話が長くなっていたのです。 今回の目的は、登録してあったファックス番号の確認でしたので、 「背景情報」は言わなくてもよかったのですが、それを話し、 確認作業が手間取るということになってしまったのでした。 実はBさんは常日頃から、「背景情報」を話すことが多く、 その「背景情報」を話すことで、話をややこしくしてしまうことが 多かったのですが、今回の件でそれがはっきりと出てしまい、 反省をしていました。 何かを頼むときに、ついつい言い訳めいた「背景情報」や、 わかってほしいと思うあまりにこちらの「背景情報」を、 長々と話したりしがちですが、それでは伝わらないことが多いし、 かえって相手にわかってもらいづらいことをしっかりと 覚えておきたいと思いました。 |
|