■2015年12月02日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
座禅をしているときも、「無心に座らなければ…」
という思いが強いと、かえってそれにとらわれる。 「なにも考えちゃいけないんだ」「心を空っぽにしなくては」 ということばかりが頭の中で堂々巡りをしてしまうのです。 座禅をしていたって、さまざまな思いが浮かんでくるのは 止めようがないのです。 浮かんできた思いはそのまま放っておけばいい。 すると、自然に消えていってしまいます。 浮かぶに任せ、消えるに任せる。 それが「無心」に近い心の在り様です。 水に一石を投じると、さざ波が立ち、波紋が生まれます。 その波紋をなんとか静めようとして手に水を入れたら、 さらに複雑な波紋が生じる。 放っておけば、しだいに波紋は静まっていき、 やがては鏡のような水面が戻ってきます。 心も同じことでしょう。
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