■2015年06月18日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
「育たない」のではなく、
「育てていない」「育てたくない」 何度言っても変わらない人や、伸びない人には 何か問題があるのでしょうか? それとも、何度やっても相手を伸ばせない人に 問題があるのでしょうか? 思うように成果が出なかったり、口だけで行動が伴わない メンバーに対して、責めたり、文句を言って被害者意識を 演じたくなるのも無理のないことです。 しかし、リーダーは、感情に流されることなく立ち止まり、 落ち着いて自ら振り返る必要があります。 あなたが自己変革に本気になるほど、 相手も自分のことを考えることに本気になるのです。 成果ばかりに目を向けて、 育成に力を入れてないのではないでしょうか。 自分を振り返ってみてください。 本気で自分を変え、相手を育成するために全力を尽くすことが、 できているでしょうか。
まゆの感想
「部下(子ども)が、ちっとも育たない」
と口ではブツブツ言いつつ、実は、 「育てていない」「育てたくない」と、 育つことを邪魔している場合も多いものです。 よく有能な社長の後ろに、有能な社長は育ってない、 などとも聞きます。 その後ろにある人間の心理は、 実際に育ってしまったら、 ●自分の地位や役割がなくなる ●育って有能になると自分の影がうすくなる、仕事をとられる ●育ったら、自分の方が見捨てられる、言うことをきかなくなる ●育たなければ、いつも、部下や子どものせいにできる ●自分が願う方向へ育ってくれないと面倒なことになる などなど、育つと相手が離れていく、 自分の重要感や価値がさがる、存在意義がなくなる、 というような逆転現象を恐れる心理が潜んでいるから、 ともいわれています。 また、自分以上の存在にはなってほしくない、という 自己価値を存続させようと利害関係が絡んでいる場合もあります。 そのために、無意識的に、あるいは意識的に、 「育てない」ようにしている…ということもあるようです。 本当に、育てたいと思っているなら、まずは、 そんな自分の心の中にある恐れや利害関係がないかを振り返り、 それらを払拭する変革をしつつ、 人は、勝手に簡単にちゃちゃっと育つなどという安易な思いも捨て去り、 自分のノウハウや技術、大切なことを、時間と手間と愛をかけ、 根気をもって伝えていくという自己育成も必要なのだと思います。 そうした先には、育成する喜びや楽しさ、満足感、 それだけの成果が必ずあると思います。 |
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