■2015年01月22日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
覚えの遅い生徒は、ある日突然できるようになることがある。
アメリカの心理学者オズラーは、学習者の学習速度が、 最初は速くて途中で誤りが減らなくなるタイプと、 逆に最初は遅いが途中から突然誤りが減るタイプ、 最初から最後まで変わらないタイプに三別し、 最初のタイプを「緩慢学習者」 二番目のタイプを「突如学習者」と名付けた。 そして「突如学習者」にIQの高いものがいることがわかった。 最初は歩みの遅い「突如学習者」は、その失敗の過程で、 将来の飛躍のための学習をみっちり蓄積しているわけである。(略) たとえば、ある会社に、 入社早々からミスばかりしている社員がいた。 三日、三ヶ月、三年という節目があるというので、 上司は三ヶ月待ってみたがいっこうによくならない。 無能よばわりされて1.2年が過ぎ、上司も とうに彼のことを見捨ててしまった。 ところが三年を迎えるころから、彼は突然、頭角をあらわし始めた。 バリバリと仕事をかたずけるし、社内はもちろん、 よその会社からの信頼も一身に集めるようになった。 そして、あれよあれよというまに重要なポストについてしまったのだ。 まさに三年目の節目だった。 この社員がまさに「突如学習者」の典型である。
まゆの感想
アインシュタインも、五歳頃まで言葉が話せず、
まわりが心配したという話は、ご存じの方も多いと思いますが、 アインシュタインは、話せない間に、じっと事象を見続け、 知識を蓄積し、全体の構造までも把握していたのではないかと、 言われています。 「突如学習者」は、じっとしている間に、 なぜこうなのか、なぜこうするのか、 本当はどうなっているのか、どうしてこうなるのか、 などなど、本質的な全体を把握しているのかもしれませんね。 そして、それらがすべてつながったとき、 ものすごいパワーを生み出すのかもしれません。 逆に、小さい頃に天才だと言われた人が、 伸び悩むこともよく聞きますが、あまりに頭の回転が速くて、 一気に詰め込め、それらが自分の中でつながらないまま、 利用できないままになってしまっているのかもしれませんね。 もちろん、天才のまま、あっという間に花開く人もおられます。 自分の才能や能力が花開くには、 それぞれの時間があるのではないかと思います。 速い人もいれば、遅い人もいる、中間の人もいる… ただ、今は、みんな同じ時間の中に押し込まれてしまって、 その開花がなかなかできない…そのようにも思えます。 でも… 花開く人は、つぶされても、時間かかっても 自力で必ず開き、必ず輝きますね。(笑) |
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