■2014年07月08日の「今日のことば」■
前日のことばを見る 次のことばを見る
「今日のことば」
迷いや不安で心がざわついて、どうしたらいいかわからなく
なってしまったとき、心を穏やかにするオススメの方法があります。 その方法とは、自分を他人に置き換えて、 客観的にアドバイスするというもの。 自分のこととなると、人は途端に冷静さを失ってしまいます。 例えば、苦しい恋に泣いている友だちに対しては、 「もっとあなたを大切にしてくれる人とつきあった方がいいよ」 と言える人も、自分が同じような立場になると、 「絶対に、彼は私の運命の人なの!」 などと言い張って、逃げる相手にすがりついたりします。 あなたが今抱えている問題について、誰かから相談を受けたと 仮定したら、どんなアドバイスをするでしょう? 「彼とうまくいってないから、少し距離を置いてみたらどう? 離れてみることで自分の本心が見えてくるんじゃない」 「そんなに心配しなくても大丈夫よ。あなたは、 語学力もあるし、きっと今より夢中になれる仕事に出会えるよ」 こんな感じできっと、もっとも適切な答えが浮かんでくるでしょう。 自分のことだと思うと、どうしても悲観的、感情的になってしまい、 冷静な対処法が見えなくなりがちです。 そんなときこそ、自分の悩みを他人の悩みに置き換えることで、 冷静に客観的な視点が持てます。
まゆの感想
例えば、具体的なやり方としては、
自分が、○○さんから「仕事のことで相談を受けた」と仮定して、 あたかも○○さんが目の前に座っているように想像して、 その○○さんの悩みを聞き、それに自分がどう答えるかをきく、 という感じでしょうか。 すると、その問題や悩みも客観的に捉えられる、 自分を冷静にみることができます。 私は、この方法の他に、もう一つ、 尊敬している方に相談するということもやっています。 私は、心理学者の故河合隼雄さん、シスターの渡辺和子さんを、 尊敬していて、このおふた方を勝手ながら、想像上の父母と思い、 何かあったときに、顔を思い浮かべて相談したり、 訴えたりしています。 すると、河合父は、例えば、 「うんうん、で、お前は、本当はどう思っているんだ? お前も迷っているように、その人も迷っているんじゃないのか? あとはお前の気持ち一つだな」 とか、渡辺母は、 「それをするなら、もうちょっとそこに愛をこめてみたら? そうできるなら、やりなさい」 なんていうアドバイスをくれます。 もちろん、勝手な想像ですが、こうすることによって、 自分の頭の中に、他人の観点を少し入れることが出来て、 私は、かなり冷静になれますし、楽になれますし、 1人じゃないと思えて、前に進む勇気もわいてきます。 自分に自分で相談する、尊敬する方に相談したり会話したりする、 そのほうが、想像上であっても、1人で悶々と悩んでいるより、 はるかにいい解決策が出るように思います。 何かあったら、どうぞ、試してみてくださいね。 |
|