ことば探し
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■2014年03月19日の「今日のことば」■

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「今日のことば」
名古屋の社交クラブ「なつめ」の命名秘話だ。
名古屋の「なつめ」は、銀座の名だたる店を差し置いて、
日本一と言われている。
「夜の商工会議所」という異名を持ち、
経済界の大物たちが集う店なのだそうだ。

ここのマダム、加瀬文恵さんは、
50年ほど前、弱冠19才でこの店を持った。
店の名前を決めるとき、こんなふうに思ったのだそうだ。

「銀座のクラブのようなフランス語のおしゃれな名前では、
 名古屋の中小企業の社長さんたちは、経理のおばさんに、
 伝票を出すのが恥ずかしかろう。
 少し落ち着いた名前にしよう」

言ってみれば、《19の小娘》である。
なのに、顧客の気持ちをそこまで思える才覚に驚く。
押しも押されもしない日本一のマダムの座も、
そこから始まったのに違いない。


出典元 運がいいと言われる人の脳科学
おすすめ度 ★★★★☆  ※おすすめ度について
著者名 黒川 伊保子

まゆの感想
今日は、驚きで選んだことばです。
この本を読んでいたら、偶然にも、
この加瀬文恵さんの話しが出ていたのです。
なぜ、驚いたか…

今日のことばに出てきた、この加瀬文恵さんは、
先日14日に亡くなられた宇津井健さん(享年82)の
内縁の妻であり、今日配信されたニュースによると、

「宇津井さんは2006年4月に妻・友里恵さん(享年74)を
 亡くしていたため、喪主は長男(51才)が務めると
 思われていた。しかし、この日、親族の代表として喪主の
 挨拶をしたのは、加瀬文恵さん(80才)という女性だった。(略)

 亡くなる2週間ほど前、宇津井さんは文恵さんに
 こんなことを語り始めたという。

「僕は君に喪主をやってほしい。名古屋で葬式をやりたい。
 だから正式に籍を入れてほしい。
 息子には僕から手紙を書くから。
 あなたは商売柄、僕と結婚すると迷惑になるかも
 しれないけど、僕は、ぜひ君と結婚したいんだ」

 文恵さんにしてみれば、思いもかけないプロポーズだった。
 そして、宇津井さんが亡くなった3月14日、
 長男も納得のうえで、宇津井さんと文恵さんは正式に入籍した」
詳細は→「亡くなった当日に内縁の妻と入籍」

この偶然性と、宇津井健さんの決断と
加瀬文恵さんという女性の生き様に感嘆し、感動し、
今日のことばとしました。

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