■2012年05月23日の「今日のことば」■
前日のことばを見る 次のことばを見る
「今日のことば」
心理学者アドラーは、怒りの感情が身近な人に対してのときは、
「私が正しい」と考えることから生まれるとした。 自分の主張は正しいものなのに、相手がわかってくれない、 助けてくれない、愛情を注いでくれないなど、 相手に対する期待や願望がかなわないとき、 人は怒りを感じるというのだ。 つまり、相手がわかってくれない悲しさや、 愛情を注いでくれないさみしさなどの 「本当の気持ち」に「怒り」でふたをしているのだ。 わかってほしい、助けてほしい、愛してほしいという感情が かなわないばかりに裏返って、怒りという感情に なってしまったのである。 また、この本心を相手に素直に伝えても受け入れられないと 自分が傷つくため、先に怒りの壁で自分を守ってしまうのである。 自分がなぜ怒っているのか、まず自分の心の声に耳を澄ませて、 その裏にある本当の気持ちに気づくことが大切だ。 そして、その裏にあるのが、理解されない、 さみしいなどの感情であれば、怒りの壁で自分を囲んでしまわず、 素直に相手にその本当の気持ちを伝えよう。 真の感情を表に出すことで、怒りの感情はほぐれていくだろう。
|
|