■2012年02月15日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
ことわざには矛盾したものがたくさんあります。
「二度あることは三度ある」と言う一方で「三度目の正直」 「石橋をたたいて渡れ」と言う一方で「案ずるより産むがやすし」 とも言います。 なぜこんなふうに変わるかというと、両方とも真実だからです。 真実とは一つとは限りません。(略) たとえば私が受験生に向かって、 「結果がすべてなんだから、東大に受からなきゃ絶対にダメだ」 と、言ったとします。 そうやって生徒を鼓舞して、勉強させるわけですが、 もし生徒が東大に受からなかったら、私はどう言うでしょうか。 「いいじゃないか、やったことはムダにならない。 これを糧に受かった学校に行って、そこでがんばればいい。 それが次のステップに進むことだよ」 このように真実はいろいろありますが 一つだけ変わらないことがあります。それは志望したところに 受かっても、落ちても、とにかく受験してみるということ。 入試に挑戦してみる、つまり「やってみること」は、 どんな場合にも通じる真理です。 やらないことには何も始まらない。 真実の検証も出来ないし、未来も始まらないからです。 「やるからには勝たなければならない」のですが、 もし負けても得るものは十分あります。それに対して、 負けるから「やらない」と考えるのは間違いです。 だから真実を確かめたければ、実行してみなさい、 少なくてもやらずにいるよりは、やって失敗するほうが、 ずっとマシです。
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