■2012年02月14日の「今日のことば」■
前日のことばを見る 次のことばを見る
「今日のことば」
もともと人は矛盾した存在だ、と考えると気楽である。
たしかに生命としての「個」として存在しつつ、 「人類」の一員としても存在する。 こういう状況なので、「自分を大切にしなさい」といわれ、 同時に「他人も愛しなさい」といわれる。 ここで、自分はいつも「説明のつく」「合理的な」 「矛盾のない」存在と考えると辛いものがある。(略) たとえば、あなたは人生が長いと考えるとする。 でも、やっぱり人生は短いと考える。これは矛盾している。 たしかに一日一日から考えれば人生は長い。 でも地球の年齢や人類の歴史から考えれば、人生は短い。 だから人生は長いともいえるが、短いともいえる。 どちらも共存できる概念なのだ。 あなたは人のために人生をささげるべきだと考える。 でも、人生は自分のために生きたいとも考える。 この2つの概念も共存可能である。 まとめればこういうことになる。 矛盾なんて怖くない。 レベルが異なれば矛盾も統合される。 だから、今自分が矛盾していることをそのまま認めよう。 矛盾している自分を恐れるのはやめよう。 どこかで統合されるから、心配はないのである。
まゆの感想
自分を見ると、矛盾だらけの人間だとしみじみ思う。
今、こうしなければ…と考えても、次の瞬間には、 でもしたくないと思うし、しなくてもいい理由を考えたり、 あの人は好きと思ったり、嫌いと思ったりもする。 ポジティブでありたいと思うけれど、 ネガティブな自分もたしかにいるし、 これが正しいと思っても、誰かに何かを言われると、 そっちも正しいかも…などとも思う。 すぐに揺れるし、矛盾することなんてしょっちゅうだ。 でも、いつも筋が通っていて、いつも合理的で、 矛盾がなくて、揺らがない、なんていう人はいなくて、 みんな何かあれば揺らいで、自分の内に矛盾もあり、 それゆえ葛藤したりして、そんな正反対なものと、 必死で闘ったりしているのが人間だという気がする。 そして、闘いながら、自分なりに決断したり、 妥協したりして、自分が統合されていくように思う。 揺れても、矛盾があっても自分は自分。 そんな自分を受け入れていきたいと思う、怖れずに。 |
|