■2011年07月29日の「今日のことば」■
前日のことばを見る 次のことばを見る
「今日のことば」
私の知人の話だが、ある人が60歳を機に翻訳を始めた。
それも、漢方医学の膨大な資料を、80歳までに訳そうと思った。 コツコツやっていたが、なかなか進まない。 そのうちに、そのことを知った人たちが協力を申し出て、 2冊の本を出すことができ、いまは3冊目に向けて、 がんばっている。 これも「好き」という気持ちから始まったことである。 作家になりたい、音楽家になりたい、 自分が好きな事業を始めたい、 徹底して人に尽くすボランティアをやりたい…。 人はそのとき初めて、自分の中に眠っている個性に気づく。 人生というものは、これからでも変えられるのである。 自分の「これが好きだ」という感覚を大切にすること。 ここから信念が生まれ、それが「言霊」となり、 奇跡の誕生をも呼び込むのだ。
まゆの感想
先日、23歳のアルバイト女性と話す機会があったのですが、
その女性は、こんなことを言って肩を落としていたのです。 「就職、ないんです…いろいろやったんですけど。 もう、私たちの時代はダメですね、何をやっても」 「好きなことや、やりたいことはないの?」 「そんなことやっても、食べていけません。 好きなことなんて、あきらめました」 「私は、何でもこれからだと思うけどなぁ、 早くないあきらめるの?」 「夢持っていると、ダメだったとき辛いんで…」 私は、こんなふうに思うなんて、もったいないな、 こう思っていたら、すべてが面白くないだろうな、 そして、本当にダメになっていくだろうな、と、 思ってしまったのですが、この女性の中には、 このような思いが根付いているようでした。 若いうちからこう根付かせてしまっているとしたら… それは信念になり、実現してしまうように思うのです。 同じ思い、信念を持つなら、 夢に向う、好きややりたいに向う思いや信念、 すべてはこれからだという前向きな思いや信念、 自分の人生を信じる思い、信念の方が、 自分のため、ずっといいように思います。 この女性の周りに、 「すべてはこれから、なんでもやってみて。 道は必ずあるし、必ず開けるよ」と、 力づけたり、教えてくれる大人がいないのだろうか、 とも思いました。 話す時間があまりなかったので、私の思いを伝えることは、 できませんでしたが、何度も、 「あきらめたら、何もはじまらないよ。 これからよ、すべてはこれから」 と言うと、女性は頷いてくれました。 少しでも、前向きに生きてくれることを祈りました。 |
|