■2009年07月03日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
「八褒め二注意」のバランスを提唱したい。
八割程度は褒めることにより良好なラポール(調和関係)の 土俵を築いた上で、二割程度の注意をするという姿勢である。 日常的に、意識的に部下のプラス面を拾いだして、 たとえ小さなことでも褒めることである。 八褒めによりラポールが利いているために 残りの二注意が利いてくる。 八褒めの後に二注意を与えるに際して重要なのは、 「ヒトではなくモノとコトを注意」ということである。 「お前が悪い」「お前がダメだ」というのは 全面的な人格否定になる。 これは人間関係における基本的ルール違反である。 耐えがたくもある。 「ヒトではなくモノとコト」が正しく効果的な 「注意の鉄則」である。
まゆの感想
注意するとき、ついついその人の性格や習慣、癖などまでに
及んでしまい、人格そのまでを否定しがちだ。 「その性格だから、いつもダメなんだ」 「あなたの考え方はおかしい、間違っている」 「あなたのやり方が悪いから、こうなる」などなど。 私は、こんなふうに言われると、自分が、 「全否定」「すべてがダメ」と言われたように感じ、 とても素直に反省したり、直したりする気持ちになれない。 逆に、「そっちだってそうでしょ」とか、 「こっちにいう前に、そっちだって直してよ」 などと言いたくなる。 だから、注意するときには、 性格、やり方、考え方などの人格や全体までふくらませずに、 部分的、やったこと、ものに焦点を絞って具体的に言い、 「全然なってない、何やってたの?」でなくて、 「この部分が気になる、もっとこうしてほしい」 「これおかしいよ。なんでこうなるの?」でなくて、 「この文書のこの部分は論理的に矛盾がある」とか、 「まずいね。大雑把過ぎるんだよ、いつも」でなくて、 「この料理は、味が濃すぎて自分にはきつい」とか、 改善の余地を残し、相手の人格や全体を否定しないことが 大切だと思う。 こちらが相手の人格否定すれば、こちらも人格否定され、 全面的に否定したら、全面的に拒否される可能性が高い。 お互いに傷つく可能性が高くなる。 「八褒め二注意」のバランスも頭に置きつつ、 このことを忘れないようにしたい。 |
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