■2008年05月15日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
「この仕事はとても納期には間に合いませんよ!」
と、部下が口を尖らせて言ってきたら、 たいていのリーダーは、次のように言います。 「そうだな、確かに厳しいスケジュールだものな。 でも、可能な限りでいいから努力してみてくれ」 これは、スケジュールがキツイという部下の訴えを 受け入れたようで、実は受け入れていません。 それは、「確かに厳しいスケジュールだものな」 と受け入れておきながら、その後で、 「でも…」と言ってしまっているからです。 「でも」「しかし」を、 「だから」「そして」に言い換える…(略) 先ほどのセリフを、こう言い換えてみればいいのです。 「そうだな、確かに厳しいスケジュールだものな。 『だから』、可能な限りでいいから努力してみてくれ」 分かりますか? 論理的には、前の文章とまったく同じ意味です。 しかし、印象としてはまったく違ったものになります。
まゆの感想
なるほど、「でも、しかし」→「だから」に
言い換えるだけで、全然印象が違うと感じた。 こう言われた方が、頑張る気持ちになると私も思う。 例えば、 「大変だね、でも、頑張ろう」と、 「大変だね、だから、頑張ろう」と どちらが力がわいてくるか… 「気持ちはわかる、しかし、許可できない」 「気持ちはわかる、だから、許可できない」 と、どちらが話を聞く気になるか… 文章が多少つながらなくても、意味的におかしな文章の つながりになっても、それでも、否定してしまうより、 「だから、そして」などを使って言う方がいいそうだ。 そのほうが「受け入れてもらえた」という気持ちを持ち続けられ、 そうすると、人の言うことも聞く気持ちになるということです。 日本語は、ひとつのことば遣いで、 印象が変わることが本当に多い。 そのひとつのことば遣いで、 人を怒らせたり、逆にやる気にさせたりすることも可能だ。 自分の使っていることばを冷静に聞いてみると、 案外否定語や、否定的なことばを多く使っていることに気がつく。 いつものクセで、つい、「でも、しかし」を遣いたくなったら、 「だから、そして」の肯定語、受け入れ語を遣ってみよう。 きっと、反応が違うことに気がつくと思う。 |
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