■2008年01月26日の「今日のことば」■
前日のことばを見る 次のことばを見る
![]()
叱る時には「一時に一事」を旨とする。
そのときそのときの叱るべき言動だけを対象にする。 他のことは絶対に持ち出さないことである。 よく、ここぞとばかりに、 今まで叱りたいと思っていたことをぶつけて、 部下を叱っている上司を見かけるが、原則を 逸脱した叱り方と言わざるを得ない。 部下は、そのときの叱られる対象になった言動については、 聞く耳を持ち反省するが、それ以外のことについては、 不快感を持つだけである。 そして、これが高じると、叱られた行為を 反省するどころではなくなってくる。 叱った上司の人間性に憤りを覚えるまでになるのである。 こうなると、反省が一転して怒り爆発ということになる。 これでは、なんのために叱ったのかわからない。 お互いにマイナスが生じるだけである。 「一時に多事」は 絶対にしてはいけない叱り方なのである。
![]()
これは、部下だけでなく、身近な人たちに対しても
当てはまることだと思う。 誰かが何か叱られるようなことをして、 「今したこと、言ったこと」を叱られる分には、 まだ聞く耳を持ち、反省する気持ちも持つが、 「あなたは、こればかりじゃない、 あれもこうだし、これもこうだ。 以前もこういうことがあった…」 などと、過去のことや、多くのことを持ち出されてくると、 自分のすべてを否定されたような気持ちになり、 反省すべき気持ちも吹っ飛んでしまって、 「なんで、いちいち今になって、こんなことまで 持ち出すんだ、今のこととは関係ないのに。 それなら、そのときに言ってほしい」 などと、反発を持つだろう。 そして、そのことで言い争うことになるはずだ。 叱る方は、せっかくの機会だから、 ここはしっかりとすべての言動に対して注意を喚起し、 今のことと今までのことを関連づけて叱ろうとする。 すべていっぺんにわからせて、矯正しようとする。 しかし、人間誰だって、 1つことを叱られるだけでもいやなのに、 過去からのことまで、あれもこれもと持ち出されて、 それも併せて叱られるとすると、ただ反発心を持つだけで、 悪かったと思っても、おそらく、 その言動をあらためたりはしないだろう。 叱るなら、「一時に一事」にし、1つにしぼる。 あれもこれもは厳禁、これを忘れないようにしたい。 |
![]() |
|