■2008年01月12日の「今日のことば」■
前日のことばを見る 次のことばを見る
![]()
話し手が胸に納めている感情というのは、
いってみれば、両手に抱えたたくさんの荷物。 そのうちのいくつかを聞き手に肩代わりしてもられば、 話し手はとりあえず重荷から解放される。 もちろん、誰かに話したからといって、 つらい、苦しい、悲しい、心が痛い、不安だ、さびしい、 などの感情そのものがすっかり消えてなくなるわけではない。 それでも、誰かが重い感情を受け取って共感してくれれば、 ホッと一息ついて、ゆっくりと考えるゆとりができるだろう。 その意味で、よい聞き手とは、 荷物を一時預かりする役割を果たしていると いえるかもしれない。
![]()
また、この本では、こんなことを言っている。
「おかしなもので、重い荷物を抱えている人ほど、 誰かに助けを求めていいかわからず、途方に暮れている。 軽い悩み事や相談事なら、友人、家族、恋人などの 身近な人に話せるが、問題が複雑で面倒になればなるほど、 「こんな話は誰にも言えない」「言いづらい」 と、思い込んでしまうのだ。 そういう言いづらいことを、ようやく打ち明ける 気になった話し手に対しては、聞き手のほうでも、 じっくり時間をかける覚悟が必要である。 「なんだよ、早く言えよ」とせかすのは論外だ」 誰かに何かを話そうとするとき、 ある思いや意図を持って話すことが多い。 わかってほしい、聞いてほしい、こうしてほしい、 それはイヤだ、そうしないでほしい、などなど、 様々な思いや意図が隠されている。 もちろん、そんな時ばかりではないが、 なにかの気持ちは含まれている。 もしかしたら、その人が話し始めたとき、それは、 かなり勇気を振りしぼって話そうとしているのかもしれない、 何かをどうしても伝えたいのかもしれない、 悩みに悩んでいることを話そうとしているのかもしれない、 切実にわかってほしいと訴えているのかもしれない、 ただ、自分と接点がほしいと思っているかもしれない… そんな相手の気持ちを、そっとくんで、 まずは、相手の話に静かに耳を傾けたいと思う。 |
![]() |
|