■2007年08月09日の「今日のことば」■
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学者たちは、研究対象者の考え方や話し方を徹底的に、
細かく分析した。その結果、たとえば 楽天主義者と悲観主義者の間には、物事の説明の仕方が 芳しく違うというデータが出た。悲観主義者たちの場合、 説明する時にどうしても次の3つの特徴をさらけ出してしまう。 1.彼らは、その抱えている問題について話す時どう解決すれば よいか、そのために何をすべきかではなく、それがいかに 苦しいか、辛いかについてだけに焦点を当てて話す。 2.悲観主義者たちは、自分の一生ついてまわるであろう問題点は 人生の一部に関するものではなく、全人生に関わっていると 信じ込んでいる。(略)彼らにとって人生とはどうしようもなく 絶望的で、自分にはどうすることもできないものなのである。 3.悲観主義者たちは問題が生じた時、必ず自分を強く責める。 (略)つまり彼らは、自分の失敗や挫折の原因はすべて 自分自身の内側にあると信じ込み、ひとり、内にこもって 思い悩み、自らをますます人生の敗北者へと追い込んでいく。
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(続きです)
これに対して楽天主義者たちは、 自分が現在抱えている問題が、いつまでも続くなどとは けっして考えない。なんとか解決できると思い込んでいる。 あるいは、その問題が生活の全体、全人生にまで及んでくる などとは夢にも考えない。その問題はあくまで生活の一部に 関する特別のケースなのである。だから、彼らはその問題点 だけを他の生活から切り離してとらえることができる。 問題点がどこにあるのかを容易に発見し、正していくことができる。 そして、第3のポイントである。 楽天主義者は、けっして問題を“内在”させず、自分を責める こともしない。彼らは、外側に向かって問題点の原因追及を行う。 原因は、自分にあるのではなく、外部環境にあるというわけだ。 だから、問題解決もすぐにできる。 (ここまで、「人生の“上昇気流”に乗る法) 今日は、対比で書いてみたが、 人は、どちらかの傾向を強く持っていて、 そして、自分のその傾向を知っていると思う。 しかし、極端な人でない限り、傾向は強いが、 両方の部分を持ち合わせていると思う。 私は、人生を生き抜くためには、両方が必要だと思っている。 どちらがいいとか悪いとかではなく、どちらかに極端に 偏ることなく、バランスよく自分の中に取り入れていく そんなことが大切なように思う。 |
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