■2025年03月11日の「今日のことば」■
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![]() 私が講座で一番はじめに言うのは、こういうことです。 「講座では、人のことを批判しないようにお願いします」 「全6回の講座で、4回は出席が必要です」 チームの中で大事にしたい裁量の枠を、 こちらから伝えておくのですね。 「この集まりでは、 こういう価値観を大事にしていきます」 「あなたの仕事の目的はこうで、 期限はいつまでです」 と具体的に言うことで、 「ここまでは許されるけれども、 ここからはやめましょう」ということを、 罰ではなく、相手が選べる責任として 設けるということなのです。 意外かもしれませんが、 この方が人は安心感を得られます(略) これは、場としてもそうですが、 自分のことでも同じことが言えます。 「ここまでは「YES」、ここからは「NO」 とあなたのニーズを表明しておくといいですね。 最近の研究では、この境界線が きちんと引けていない人ほど、 裏でずっと文句を言い続けるそうです。 要注意ですね。
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「何をしてもいいですよ」とリーダーが
すべてを手放してしまうと、人は 「えっ、どうしよう、私何をすればいいの?」 と不安になるそうです。 子育てでも、なんでも自由にできる放任主義で 育てられたこどもに問題行動が多いのは、 このような不安感がどこかにあり、安心感が 得られていないからではないかということです。 だから、何かをはじめるときには最初に、 「この場には、こういう決まりがあります。 その中で自由にやってください」 「それはこういう目的で、あなたの役割への 期待はこうです」と、メンバーに 「どこまでやってもらうのか」 という場のルール=「裁量の枠」を 設けることが大切だそうです。 ただし、これらを伝えるときには、 「あなたは、これをしなければいけない」 と相手にルールを押し付けてしまうと、 自律性がさがってしまうので、 押し付けないように伝えることが大事とか。 つまり自主的に「まわりが決めること」と 「自分が決められること」のバランスを とれるようにすることが重要だそうです。 境界線があることがわかること、 境界線が引けること、大事なのだな、 と思ったしだいです。 |
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