■2022年09月12日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
「嫌いなものは子供が食べてくれないので、 作らないようになる」あるいは、 「子供が好きなものしか作らない」 子供の偏食が問題になっているということを テレビで知った。子供の偏食について 取材した報道関係者の質問に、 何人もの母親がこう答えていた。 食物アレルギーがあるなら仕方ないが、 子供の偏食に母親が振り回されて どうするのか、とテレビの前で 私は大いに憤慨した。(略) それでは、我が国レベルの先進諸国で 育っている子供たちについてはどうか。 書き始める前にアメリカ人やイギリス人、 ドイツ人、ベルギー人の現地で子育てを している親友に国際電話をかけてみた。 「子供の偏食が問題になっているかしら?」 という私の問いに対して、全員が同じ 答えだった。各国の母親たちは口裏を 合わせたかのように、こういうのだった。 「子供が小さいうちは好き嫌いがあっても だんだんなくなるものよ。ただ、 子供には家庭でも学校の給食でも、 あなたのからだにいいものを 食べてもらいたいから作っていると いうことをわからせなくてはなりません」
まゆの感想
吉村さんは、
「嫌いなものは子供が食べてくれないので、 作らないようになる」といった母親は、 食事の支度以前に子供を説得するのが 面倒なのではないか、臭いとかまずいとか、 我が子がほうれん草を嫌う理由さえ、 考えようとしていないのではないか、 といっています。 そして、例えば、偏食を治すために、 「ニンジンケーキ」を作るのなら、 その時間を、子供とおしゃべるする時間に 当てて、どうして食べなくてはならないのか、 座っている子供に話して聞かせてほしいし、 もし、ニンジンケーキを作りたければ、 子供といっしょにケーキ作りをしよう、 といっています。 美味しくはないけれども、 からだにいいものを食べるように 子供に話していこう、家族で、 コミュニケーションをとっていこうと。 今は、子育て中のおとうさん、 おかあさんは余裕がないほど忙しいしい上、 スマホばかり見ている、などと聞きます。 子供の方を向いて話もしないとも。 子育てだけに限らず、 生きていく上で大切なことは、 面倒でも、相手としっかりと向き合って、 コミュニケーションをとっていくことが、 やはり大事なんだな、思ったしだいです。 |
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