■2022年07月19日の「今日のことば」■

「今日のことば」

私が他人の行動にまで責任を感じ始めると、
とてもしんどくなると思います。
この人がガラクタを整理できないのは、
ガラクタ整理師としての私の力量が
まだ足りないからだとか、自分は物書きとして
新人で書く本のクオリティもまだまだだから
メッセージが届かないんだ、などと
考え始めるととても憂鬱な気分になるでしょう。

他人の行動にまで責任を感じると、
その人の人生まで背負うようになります。
本来はその人が負うべき責任まで、
自分が負うようになってしまうのです。
こうなると本当にしんどいです。

また、他人の行動にまで責任を感じると、
他人は私に依存するようにもなります。
竹内さんなら親身に助けてくれるんじゃないか
救ってくれるんじゃないかと、
私に依存し始めるでしょう。

他人が私に依存すると、
その人は、自分で判断をしなくなります。
困った時の判断を他人にゆだねてしまう、
他人任せの生き方になります。
自分で考えなくなってしまうのです。
これは、あってはいけない人間関係です。

私がガラクタ整理で
伝えている生き方はその逆です。
自分で考え、判断し、
自分の人生を自分で切り開いていく、
そんな積極的な生き方です。

		出典元	手放せばうまくいく！
		おすすめ度	※おすすめ度について
		著者名	竹内清文

まゆの感想

そして、こうも言っています。

「他人が私に依存するようになるということは、
　私もその人に依存するようになる、
　ということでもあります。

　たとえば、
　「私が親身に答えたからその人の人生が変わった」
　「私のおかげでこの人は今の仕事につくことができた」
　などと私が満足し始めると、今度は、私が、
　他人の賞賛がないと不安になり、自信をもって
　生きていけなくなっていくと思います。
　常に他人の評価や賞賛で自分の仕事への
　評価も決まります。私は、褒めてくれる他人が
　いないと生きていけなくなるのです。

　たまに、世の中で
　先生や権威と呼ばれる方のまわりに、
　こうした依存した方が集ってくるのを
　みかけることがあります。
　その人たちは、その先生のまわりにいることで、
　自分の人生は大丈夫だと安心し切っています。
　そして先生も、まわりにいる人たちに
　評価されることで満足してしまい、
　まわりによく評価されることが
　当然になってきます。

　まわりの人は
　先生がいつもいい気分にいられるよう、
　気を回したり、お世辞を言い始めます。
　それを受ける本人もそのことが当然になり、
　そうなれないと不機嫌になります。
　こういう依存関係は、
　本当に不健全な人間関係です。

　人間はお互いに、
　独立した存在だというのが基本だと思います。
　その人の人生はその人の人生、
　他の人の人生は他の人の人生です。
　お互いにいい距離感が必要です」

少し前、知り合いの男性にガンが見つかり、
手術をすることになりました。すると
その奥さんは、
「主人が病気になったの私のせいだ」
と自分を責め、体調を悪くしてしまいました。
ご主人は、
「長年のタバコと酒のせい」
と言うのですが、奥さんは自分を責めます。
すると、ご主人の方も病気の治療に専念できず、
お互いに体調がなかなか回復せず…
そんな状態が続いています。
この関係性はなんだかな、と思いつつ、
見守っているところです。