■2021年05月06日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
「ネット上で『極端な人』が多い」 は、世界共通の認識。 なぜネットでは、このような奇妙な 現象が起こるのだろうか。 そのメカニズムを、最新の統計学や科学は、 解き明かしつつある。 そしてその背景には、次の4つの 「ネットが持ってしまっている根源的な 特徴」が存在しているのだ。 1.「極端な人」はとにかく発進する 2.ネット自身が「極端な人」を生み出す 3.非対面だと攻撃してしまう 4.攻撃的で極端な意見ほど拡散される 最も大きい要因が、 ネットの言論空間とは、 極端で声の大きい人ほど、 誰にも止められることなく、 大量に配信できる場ということである。
まゆの感想
山口さんは、その極端な意見を、
拡散させているのが、テレビや新聞などの マスメディアだと言っています。 その極端な意見をマスメディアが取り上げ、 それを世の中に広めてしまうということです。 たとえばこんな事例が載っていまいた。 「2020年4月7日、 「♯脱出脱出」というハッシュタグが、 拡散されていると、以下のように、 朝日新聞で報じられた。 「ツイッターでは「♯東京脱出」という ハッシュタグが拡散されている…(以下略)」 ところが、東京大学の准教授の鳥海氏が ツイッター分析をした結果は、 拡散されているとした4月7日時点では、 たった28件しか投稿、拡散していなかったそうです。 しかし、この朝日新聞の記事が配信されてから、 たった一日で1万5千以上の投稿、拡散に なったそうです。 また、サザエさん一家がGWにレジャーに 行く計画を立てたり、動物園を訪れたりしたと いう内容が流れて、これに対して、 「コロナで自粛の中、GWに出かけるなんて サザエさん、不謹慎すぎ!」 という批評が相次ぎ、炎上したそうですが、 これも鳥海氏が分析したところ、 最初にメディアで取り上げられる前には、 「不謹慎だ」と批評していた人は、 「たった11人」だったそうです。 28人でも11人でも拡散していると (しかも同じ人が、何度も配信している、 可能性もあり) いうこともできるでしょうが、また、 極端な意見かどうかもあるでしょうが、 これを、大手のメディアが 「そういった考えの人が多く存在する」 と、イメージを抱かせるのは、 報道の在り方として正しいのかと、 山口さんは、疑問視していました。 私も、そう思います。 極端な意見の方が、多くの人の目につき、 反応あるので、マスメディアは、 「拡散している」と、 極端な人の声を好んで取り上げ、 煽る片棒を担ぐ、のでしょうね。 メディアの「拡散している」という 記事や配信に、乗せられないように、 こちらも、十分気をつけねばな、 と思ったしだいです。 |
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