■2021年03月12日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
ある日、タクシーの運転手さんと こんな話をしたことがあります。 「お客さんを乗せていて こんなことを言うのもなんですが、 お客さんを乗せてしまったら、後は、 目的地まで安全に運転をすればいいわけで。 この時間は<仕事>をしている わけではないのです。 では、いつが私にとって<仕事>か といえば、お客さんを降ろして、 次のお客さんが乗るまで。 その時にただ漫然と 車を走らせてていけないのです。 どこでいつお客さんを拾えるか 情報を集めるのです。 こんなふうに考えて10年間車に乗ると、 その後の10年間が変わってきます。 「客が少なくて今日は運が悪かった」 といっているようでは、 この仕事はやっていけないのです」 客が少ないのは運が悪いからだと 考えていると、そのような人は 客を増やすために何ができるかも考えず、 事態を改善する手を打たないので、 人生は何も変わらないか、あるいは、 何もしていないのでいよいよ悪くなると いうことは考えられます。
まゆの感想
いろいろな意味で情報力を持った
タクシー運転手さんがいることは、 何度か聞いたことがありましたが、 上記の運転手さんもすごいですね。 こういう運転手さんは、心構えからして、 違っているのだとよくわかりました。 岸田さんは、上記の話に関連して 昨今の社会情勢他について、 こう言っています。 「どれほど努力しても、 うまくいかないことは 残念ながら確かにあります。 コロナウィルスの影響で海外からの旅行客が 来なくなるなど誰が想像したでしょうか。 これは不可抗力だというしかありませんが、 それでも、業績の悪化を前にして 手をこまねいて初めからどうにもならないと 諦めてしまってできることもしなければ、 事態はいよいよ悪化します」 目の前に震災や災害があり、 打ちのめされることが多い昨今ですが、 だからといって、今自分に できることもしなければ、 事態は徐々に悪い方に向いていく… 未来も流されていってしまう… そんな感じでしょうか。 |
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