■2020年01月15日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
師匠の言葉に 「世の中には無駄なムダと無駄でないムダがあるんだ」 というのがあります。(略) 「不便益」を探していると、 手間をかけるからこその益がたくさん見つかります。 この時の手間は、無駄ではありません。 ところが一方で、手間をかけても空回りして、 手間をかけない時と何も変わらないことがあります。 結果が変わらなくても過程の違いに何か意味があれば 良いのですが、それすらないこともあります。 それこそ、手間が無駄になっています。 ところが私たちは普通、これらの区別を 意識することなく手間といえばムダだと思います。 手間はいつでもネガティブなもので、できるだけ、 避けるほうが良いと無意識に考えてしまいます。 ここで、さっきの師匠の言葉に戻ります。 カタカナのムダを「手間」に書き換えてみます。 「世の中には無駄な手間と無駄でない手間があるんだ」 なんと、当たり前のことを言っていたのですね。
まゆの感想
師匠とは、著者の川上さんが学生時代にAIを教わり、
一緒に研究した先生のことだそうですが、この師匠が、 上記の言葉のほかに、「不便益」という言葉を作り出し、 「これからは、不便益の時代やでぇ」 と教えてくれたそうです。 その「不便益」とは、 「不便の益ということで、 「不便だけど我慢してね」という後ろ向きの意味ではなく、 「不便だからこそ得られる益があるんだ」という 前向きの気持ちが込められた言葉」 ということです。 便利なことばかり、手間がかからないことばかりを 求めていくと、人間としての機能が退化するばかりでなく、 自分で何かをする楽しみも少なくなり、 生きずらくなっていく、ということです。 便利さを求め、便利さが拡大しつつ世界で、 皮肉なことにこれからは、不便益をあえて見つけていく、 そういうことが大切になるのかもしれませんね~ デザインや機能でも、あえて不便にすることで、 発見もあるそうです。 師匠の言葉、 「不便益」 「世の中には無駄なムダと無駄でないムダがあるんだ」 「世の中には無駄な手間と無駄でない手間があるんだ」 うんうん、そうだな、と思ったしだいです。 |
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