■2019年10月30日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
写真家の土門拳さん(1909年~1990年)は、 日本文化の美をカメラで追求するとともに、 ファインダーから数多くの人物を観察し、 すばらしい写真を残しました。 その写真集のなかに、 「気力は目にでる。 生活は顔にでる。 教養は声に出る。 心に秘めたる感情は口のまわりに出る。 年齢は後ろ姿に出る。 そして悲しみも…」 という名文句があったと記憶しています。 本人は気がつかなくても、 心が外面に出てしまうものなのです。 誠実さや謙虚さ、熱意や品位などのプラス面も、 また横柄さや尊大さ、やる気のなさなどのマイナス面も、 態度を見れば誰にでもわかるので油断ができません。 相手に不快な感じを与えたり、反感をもたれるような 態度であったとしたら、どんなによい話を準備しても、 その効果はなくなるか、馨しく低下してしまいます。
まゆの感想
「あなたにそんなことを言われたくない」
「あなたがそれを言うか?」 と、思うことがあります。 内心、そんなことよく言えるね、恥ずかしくない? えっ、どこからそんなことばがでてくるの? などと、呆れつつ。 それは、言った人の普段の態度と言葉が あまりにかけ離れているからですよね。 言った人は、大まじめかもしれませんが。 ただ、自分もそうしているかもしれない、 そう見られているかもしれない、と思うこともあるので、 あまり立派なことは言わないことにしています(笑) 立派なことばや正しいことを言えば伝わるかというと、 逆効果なことが多く、相手にあったことば、 自分の身の丈にあったことばの方が伝わる、と私は思います。 良くも悪くも…心が、 顔、態度、背中、ことばに、知らずに出てしまう… それを忘れないようにしようと思ったしだいです。 |
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