■2019年10月29日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
自分の愚かさも認めてあげよ。 (鎌倉時代の禅僧 道元) 誰にだっていただけないところはあります。 しかし、それは時と場合によって、 その人の大きな魅力になります。 たとえば、 会議で自分の意見を言えないことで悩んでいれば、 「それだけ周囲との調和を大切にしている証拠で、 これも自分の魅力の1つだ」 と受け入れてしまうのです。 そうすれば、自分を責め立てることもなくなるだろうし、 不快感が身体の奥底から溶け出すのを痛感することでしょう。
まゆの感想
上記のことについて、こんな話が書かれていました。
「道元は、いっとき鎌倉に長期間滞在し、 そこで庶民のために人生相談を行っていたことがありました。 ある日、ひとりの武士が道元にこんな相談を もちかけたことがありました。 「私は農民から年貢を取り立てなければならない立場に あるのですが、年貢をおさめられない農民がいると、 可哀そうに思えてきて、ついつい「まあ、よい」と 言ってしまうのです。 そのため、上役から「だらしがない」と、 いつも叱られています。 そんな自分が情けなくてなりません」 道元は、その武士に次のようにアドバイスしました。 「あなたは大変素晴らしい方でいらっしゃいます。 年貢をおさめられない農民を思い、取り立てを 強要しないのは、他人を思いやる慈悲深さの証拠です。 ですから自分を責め立てることはなどありません。 むしろ、「これも自分の魅力」と、 自分に言い聞かせてはどうでしょう」 自分の愚かさ、情けないところ、足りないところなど、 実感すると、「あ~あ、やっぱり自分はダメダメだあ」 などと思いがちですが、そんな自分も受け止め、認め、 魅力として良い方に、向けていけるといいですね~ |
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