■2019年10月21日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
身体の痛みを伴うこと、 つまり暴力は、目に見えるから禁止できる。 しかし、心に傷を与えないようにするのは難しい。 必ずしも目に見えないからである。 しかも痛みに対する感受性は、 人によって違うこともわかっている。 同じ傷でも、耐えられる人と耐えられない人がいる。 痛がる人と、そう痛がらない人がいる。 その2つがあるということは、進化の過程で、 そのどちらにもそれなりの意味があったということであろう。 戦前か戦中なら、身体の痛みは徹底的に我慢しろと教えた。 戦後は徹底的に傷みは避けよ、与えるな、と教える。 どちらも極端であろう。 実情はその中間に落ちる。 私は半分生きているが、半分はもう死んでいる。
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