■2019年09月03日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
都会の人が地方に出かけると、野山の緑や澄んだ空気、 野菜や魚のおいしさにやっぱり感動します。 素朴な人情とか、さりげない親切に触れたときにも 感激します。 もともと鈍感な人、風景にも食べ物にも 関心もない人もいるでしょうが、 「人が少ないんだから当たり前」とか 「新鮮なものはどこで食べてもうまいさ」とか、 一言よけいな人もいます。 素直じゃない人です。 他人に親切にしてもらったときもそうですね。 「嬉しかった」「助かった」と素直に感謝する人もいれば、 「一人でできたのに」「べつに困っていなかったのに」 と不満を漏らす人もいます。 2つのタイプを比べてみれば、 どちらが感情コンディションを良好に保っているか、 すぐにわかると思います。 素直な人は、美しいものに感動したり 他人の好意や親切に感激します。 それだけでこころはいい感情に満たされるのです。 しかも、自分を感動させてくれるものや、 嬉しい気持ちにさせてくれるものと出会うのが上手です。 こういう人は、イヤな感情を忘れるのも上手です。(略) 素直でない人。 こちらはすべての面で逆になります。 いつも感情コンディションの悪い人になってしまうのです。
まゆの感想
先日、スーパーマーケットで一人の年輩の方(女性)が、
買い物かごを落とし、周囲に購入した商品をこぼしてしまいました。 それを見ていて、周囲の方が手伝ってあげようと商品を拾いはじめると、 その方が、 「触らないで!大丈夫よっ。自分でやれるから」 と声を荒げ、拾ってあげようと思っていた周囲の方々が ビックリし、手を出すのをやめました。 私も拾おうとした手を、思わず引っ込めてしまいました。 年配の方は、一人でもくもくと拾って帰っていきました。 スーパーマーケットの従業員の方は、驚いた私たちに、 「すいません、あの人は、いつもああなんですよ。 手助けしようとすると怒りだすんです、気にしないでくださいね」 と教えてくれました。 この方は、恐らく、今までいろいろと何かあって、 手助けされたり、周囲の好意をこんなふうに拒絶してきたんだろうな、 とその時は思いましたが、この本を読み、もしかしたら、 この方は、昔から素直ではなく、頑なだったから、 年を取ってますます拒絶するようになっているのかも、 などとも思いました。 和田さんは、 「身近なものを楽しんだりする気持ちを持てない人は、 自分のなかの感情に気がつかなかったり、あるいは、 愛そのものを見失ってしまう可能性があります」 と言っています。 頑なにいろいろなことを拒絶して生きるより、 ときに人の手を借り、好意に甘え、そのことに素直に感謝し、 何かを見て感動したり、泣いたりもして、 素直に生きる方がいいなあ、と思ったしだいです。 |
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