■2019年07月29日の「今日のことば」■
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![]() 多くの人が、だれかと自分をくらべてしまう。 たとえば、トップアスリートはこのくらいのタイムで走っている、 優秀な先輩はこんなタイムで走っている、 同世代のすばらしい選手はこのタイムで走っている… そうした人たちとくらべて、自分がそこに達していないことに 気づくと、焦り、あきらめ、最後はやめてしまう… 私は人とくらべても、 「自分は劣っている、ダメだ」と思うよりは、 「よしっ、もっと頑張ろう」と思うことが圧倒的に多かった。 つねに人より下だったから、自分より上の人を見たら、 「そこに追いつこう」と思っていました。 もちろんオリンピックの選考のときや、ケガをしていたときは 不安に思うこともありましたが、最初から人より下にいたことで 他の選手に抜かれてしまった、評価が落ちてしまったと ショックを受けて落ち込むことはなかった。 むしろ、「自分はこれからずっと上がっていけるんだ」と、 つねに自分が伸びていく可能性だけを感じていたのです。
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有森さんは、
「何かをやりはじめたら、やり続けるのが当たり前。 その何かが「好きだから」、あるいは「嫌いだから」という理由で 途中でやめられるとわたしは思っていません。 「やりはじめたことを途中でやめる」 という感覚を、もっていなかったんですね。(略) 途中でやめることができる人には、おそらく 「このレベルにならないから、もうイヤになった、もうやめよう」 という「基準」があるのだと思います。 わたしには、それがない。 やめる理由になる基準、くらべるものがなかった。 それがよかったのかもしれません。 ふつうは、「このレベルまでなりたい」という基準があって、 でもその基準になかなか達しない、練習してもうまくいかない、 タイムがでないとやめてしまう。 でも、わたしには基準がなかったので、つねに出した結果が ひとつの記録になった。その日「今日はダメだったな」と思っても、 それがわたしの「今日の記録」だと思えた。 そういった積み重ねの毎日だったから、やめる理由、 やめるきっかけが何もなかったのです。 わたしにとっては、 「好きではないから」はやめる理由にならない。 好き嫌いは何かをやめる理由にも、続ける理由にもならないのです」 「これだったらできるかも」が「これだ! 」と言える武器になるまで、 平凡なランナーはあきらめなかった、と言っています。 やはり、すごい方なんだなぁ…と本を読んでしみじみ思いました。 東京オリンピックが近づいてきて、あちこちでいろいろなイベントを 見かけますが、こんなすごい人たちが競うのだな、と思いました。 |
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