■2019年07月18日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
人の命は尊く、いつ延命治療を中止すべきかは 大変難しい問題です。 しかし、たった一人それを決定する権利を持っている人がいます。 それは、家族でもなく、ましてや医師でも看護婦でもありません。 いつかは必ず終末期医療に直面するであろう、あなた自身です。 日本では、無意味な延命治療の中止を求める患者の事前の 意思表明すなわちリビング・ウィルは、欧米のように 法制化されているわけではありませんが、 自己決定権は認められています。 日本の憲法学者もリビング・ウィルに書かれている 延命治療の中止の要請は、憲法が保障する自己決定権に 該当することを認めています。(略) あなた自身も必ず1回は自らの終末医療問題に直面します。 その時に備え、ぜひとも、リビング・ウィル 「終末期の医療・ケアについての意思表明書」を書いてください。 家族に口頭で伝えておくだけでは不十分です。 全ての高齢者が、「終末期の医療・ケアについての意思表明書」を 書くようになれば、少なくとも、無意味な延命治療はなくなります。 ぜひ、多くの方がリビング・ウィルを書き、家族や友に 見守られながら、やすらかに最期を迎えていただきたいと 願っています。
まゆの感想
リビング・ウィルを書く年齢は、60歳~70歳頃がいいとか。
この本には、リビング・ウィルの書き方も書いてあります。 著者の愛知県がんセンター名誉総長(書籍発行時)の 大野さんはさらに、こう言っています。 「そして、若い世代の負担をできるだけ減らしつつ、 世界に誇れる国民皆保険制度を存続させるために、 全員が心を合わせ、感情論に溺れることなく、 英知をかたむけ努力しなければ、ならないと考えています。 良寛和尚は「死ぬ時節には死ぬがよく候」 曹洞宗の開祖道元も、 「生死を心にまかす。生死を身にまかす。生死を道にまかす。 生死を生死にまかす」と説いています。 日本が世界一の長寿国であると環境を享受し、 できる限りピンピン楽しく健やかな老後生活を送ろうでは ありませんか。 そして、そのときが来たら、無意味に命を長らえることなく、 「生死を生死にまかせ」「死ぬ時節には死ぬがよかろう」 と達観しましょう」 他の書籍での紹介ですが、日本が長寿国といっても、 そのうちわけは、おおよそ男性は9年、女性は12年は寝たきりで、 それも入れての長寿だということです。 仮に食べられなくなっても、本人の意思とは関係なく、 胃瘻などで生かされ、延命治療されている、 という現実もあるようです。 リビング・ウィル、私はすでに準備しています。(笑) 寝たきりで家族に負担をかけたくはありませんし、 寝たきりで、長く生きていたいとは思わないので… |
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