■2019年02月05日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
多くの人が、 この感情に任せてつい言ってしまう言葉を 「本音」だと思い込み、本音は言わないほうがいい、 もめるから言ってはいけないと我慢しているのです。 でも、本当は口にしたくなかった、 そんな言葉があなたの本音だと私は思いません。 感情の嵐が去ったあとに訪れる、 部下や家族を大切に思う気持ち。 それこそがあなたの本音だと思うのです。
まゆの感想
そのときに感じた気持ちのままを相手にぶつけて、相手から、
「それが、あなたの本音ね」 などと言われてしまって、 「ああ、しまった!つい感情にまかせて言ってしまった」 などと、後悔する時ってありますよね? でもこれは、実は本ではない、と西任さんは言います。 例えば、 「今日は、久しぶりに早く帰るよ」 夫の朝のひと言で、妻は、 「久しぶりに、家族みんなでゆっくり夕ご飯が食べられる~ 子どもたちも喜ぶわね」 と喜び、少し奮発もしてワクワクと夕飯の準備をします。 しかし、そう言ってでかけていったのに、 午後7時を過ぎても何の連絡はなく(メールの返答もなく)、 午後9時ころになり、子どもが「お腹空いた~」と泣きはじめ、 「もしかして、何かあったのかしら?」と心配していると、 夫が「ああ、疲れた~」などと言って帰ってきます。 こんなことになると、多くの妻は、 「なんでこんなに遅いのよ。今日は早く帰ると言ったじゃないっ」 と、怒鳴ってしまうでしょう。すると、夫も、 「俺だって早く帰ろうとしたんだよ。でも上司から急に仕事を 頼まれて断れなかったんだ。仕方ないだろう、仕事なんだからっ」 と言い返し、妻は、 「だったら、連絡くらいしてよ。連絡くらいできるでしょ。 だいたいいつもあなたは…」 と反論し、夫婦ケンカに突入していくことでしょう。 この本では、こんなとき、 感情に任せて言い放った言葉は本音ではなく、実は、妻の本音は、 「家族みんなでいちばんおいしい状態で晩ご飯を食べてほしかったから がっかりしたし、腹が立った。あなた(夫)を大切に思うから、 帰りが遅くて心配だった。こんな私の心の痛みをわかってほしい」 ということだし、夫の本音も、 「本当に悪かったなあ…連絡くらいちゃんとすればよかった」 ではないか、と言います。 つまり本音とは、感情にまかせて言ってしまった言葉ではないと。 本音とは、その人が心の奥底で大切にしていることで、 心の表面ではなく、奥底まで潜った時にはじめて気づけるもの、 それが本音ではないか、ということです。 私は、感情に任せて言ってしまった言葉の中にも、 本音は多少出ると思いますが(苦笑)それは一部と思います。 自分の本音って実は何なのか、わからないこともありますしね。 だから、感情に振り回されてしまう前に立ち止まり、 心の奥底にある「真の本音」に気づくことが大切だということです。 なかなかやっかいなことだと思いますが、 自分の本音がどこにあるか、相手に伝えたい本当の思いは何か、 心の中の思いを見つめ直してみるといいかもしれませんね。 |
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