■2018年09月13日の「今日のことば」■
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![]() ロースクールに入った学生がよく失敗するのは、 「考えること」と「探し出すこと」を 勘違いしてしまうことである。 ロースクールの授業で、学生は課題を出される。 そのために予習してくるわけだが、多くの学生は図書館に行って 一生懸命、文献や判例を探したり、学者の論文を読んだりする。 そしてその課題に対する答えを探しまくる。 1日がかりで探しまくって、ようやくその答えが見つかると、 「ああ、よかった」と胸をなでおろして翌日の授業に出席する。 先生に当てられると、嬉々としてその答えを発表し、 「正解だ、よく勉強しているね」とほめられる。 そんな勉強を2年、3年続ける人が多い。 これは何の訓練をしているかというと 「リサーチ」の訓練だ。 法律家になる訓練ではない。 文献などいろいろな情報を集めてきて、 答えらしきものを探し出すリサーチは、パラリーガル、 つまり法律家の秘書の仕事である。 法律家は、集められた情報の中にはない答えを 導き出すのが仕事である。 だから、3年間必死になってロースクールで リサーチャになる訓練をしてきた人間が現場に出て 法律家になると、 「ちょっと使えない」という評価になってしまう。 与えられた課題に対して、同じように答えを 探しまくってしまうからだ。
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弁護士の伊藤さんは、さらに、こう言います。
「他人が考えた答えを探すのは「考える」ではない。 それはたんなる調査、リサーチである。 その証拠に、リサーチしているときは、 答えを見つける作業に没頭していて「考えて」はいない。 自分では考えているつもりでも、じつは単なる「作業」を しているだけで何も考えていないのだ。 もしリサーチをしながら「考える」とすると、 自分なりの新しい答えをつくり出すために、目的意識をもって 探すのではなければならない。 まだない答えをつくり出すために、文献を調べるのと、 すでにある答えを見つけるために文献を探すのとでは、 外から見た行為はまったく同じでも、 中身はまるで違うのである」 そして、なぜ「考えること」が必要なのかというと、 「人生は未知の問題」であふれているので、それに対応し、 人に振り回されずに生きていくため、つまり、 自分が生き延びるために必要だからと言っています。 自分の頭で「考えること」 これは大事だなぁと思います。 |
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