■2018年07月23日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
ある商人が年老いた醜い高利貸しからお金を借りました。 しかし、返すことができません。 商人はあるとき、高利貸しのもとに娘を伴って訪れ、 返済の猶予をお願いしました。 すると、高利貸しはこの親子に「最後のチャンスだ」と、 ある申し出をしてきました。 「この袋の中に黒い石と白い石を1つずつ入れる。 それをお前の娘に1つ引かせてあげよう。 白い石が出たら借金は帳消しにしてやる。 黒い石が出たら、借金を返すか、それができないなら、 娘を差し出せ」 ところが、 この高利貸しが袋に入れたのは2つとも黒い石でした。 どちらの石を引こうとも、娘はこの高利貸しに 嫁がなければなりません。 絶体絶命のピンチです。 娘はいったいどうしたらよいのでしょうか?
まゆの感想
なんてあくどい高利貸しなんだ、ぷんぷんとしつつ、
さて、みなさんなら、この絶体絶命のピンチをどう切り抜けますか? これは、40年以上前に出版された 「水平思考の世界-電算機時代の創造的思考法」(講談社文庫・絶版) イギリスの心理学者・エドワード・デボノ博士によって 書かれた本の冒頭に出てくるエピソードだそうです。 この本によると、なんでも、 視点を変えるとか、アイデアを広げたりすると、 「なるほど、そういう解決策があったのか」 というようなよき解決策が導かれるそうです。 私はいい解決策が見つからず、で、私なら、完全に、 あくどい高利貸しに嫁ぐことになったでしょうね~(苦笑) みなさんは、どうでしたか? 何かいい解決策見つかりましたか? この本による解決策は、こうでした。 「娘は袋から引いたまさにそのときに、 わざと石を落とすのです。 そしてこう言います。 「あっ、石がどこかへいってしまったわ。 でも、袋の中にはもうひとつ、石が残っていましたよね。 それを確認すれば、私が引いた石の色がわかりますね」 もちろん、袋の中に入っているのは黒い石です。 なにせ2つとも黒い石だったのですから当然です。 そこで、娘が引いたのは白い石ということになり、 商人は借金帳消し。 娘は高利貸しに嫁がずすんだのです」 ということでした(笑) めでたしめでたし…ですね、なんてことより、 すばらしい解決策で、こんなふうに機転をきかせられたら いいですね~こんな解決策をだすにも、 視点を変えるとか、アイデアを広げたりするといいそうですよ。 なかなかむずかしそうですけど… |
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