■2018年06月01日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
玉三郎さんにも、体力に余裕があった40代の頃は、 年をとっていく自分を受け入れたくない時期があった。 だが50代に入り、体力がはっきり落ちてきたという自覚とともに、 「これはもう、受け入れざるを得ない」 という心境になっていったという。 最近は老け役を演じた際、 「おばちゃん役も板についてきたでしょ?」 と自然体で口にしている。 「悲劇的なことでもなんでもなくて、 この世に生を受けた人は皆、そうなっていくわけでしょう? 年をとった自分がどうなってしまうのかわからない ということは怖いけれど、そのこと自体は仕方ないし、 なるようにしかならないと思っています。 怖がっていても仕方がないから、やっぱり 今日、明日をやっていく。 そうすれば、自然と行くべきところに行けるかな、 という感じしかないですね」 (遠くは見ない、明日だけを見続ける 歌舞伎役者/坂東玉三郎)
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