■2018年04月09日の「今日のことば」■
前日のことばを見る 次のことばを見る
「今日のことば」
人は勝手に期待します。 たとえば、始めて行くレストラン。 評判を聞いて予約をし、お店の雰囲気、料理の味、 店員の対応など、入店前から気分は盛り上がります。 ところが、思ったようなお店じゃない! 予算は4000~5000円と書いてあったのに、 一人当たり7000円もかかった! あの料理でこんな値段、高すぎる! などと勝手に腹を立て、ネットの口コミに辛口コメントを書く… よくある話ではないでしょうか。 講習会やセミナー、研修に参加するときも同じです。 申し込んだ時点で、期待値があがります。 たとえば、ある英語研修の参加者が「英検1級レベル」で あることを期待して参加していたとします。 しかし、実際には「英検2級レベル」が中心の内容だと、 「簡単すぎる!」と不満を抱えて研修を終えることになります。 終了後のアンケートには「期待はずれでした」と 書かれるのが目に見えています。 セミナーや研修をするときは、 いきなり本題に入らずに、冒頭で「期待値調整」をする。 これが大事なポイントになります。 「本日の研修は、英検2級レベルの内容です。それ以上の 知識を持つ方は、復習するつもりで参加してください」 「このセミナーは20~30代向けの内容が中心です。 40代以上の方には、当たり前のこと感じることもあるかも しれませんが、基本を認識するという意味でお役立てください」 このように、どういう内容のセミナー、研修であるかを 冒頭で知らせることによって、期待値のギャップを 埋めることができます。(略) 勝手に期待されて文句を言われるくらいなら、 最初に期待値を調整する。 それだけで「思ったより、よかった」 という良い意味でのギャップにつながるのです。
まゆの感想
人の期待値を調整し、期待値ギャップを埋めておくことは、
営業トークなどにも応用したほうがいいそうです。 たとえば、 「当社の製品は、デザイン性に欠ける点がありますが、 軽さと低価格が最大の特徴です」 と言っておけば、あとで「思ったよりも…」 とがっかりされることもなくなります。 旅館であれば、 「当旅館は、少々建物の傷みが目立ちますが、 料理と温泉の質には自信を持っています」 とアピールすれば、建物の古さというマイナス部分を 大目に見てもらうことができます。 などと。 確かに、最初にこう言ってもらえると、 勝手に期待をふくらせず、期待値を下げているので、 現実を目にしても「言ってるほどじゃない」と思えます。 プラスの評価になりますよね。 でも、いいことばかり言われていたら、 期待値が大きくふくらみ、現実を目にすると、 「えーーっ、話と違う~がっくり~」 なんてことになりマイナス評価になりかねませんよね。 いろいろな意味で、期待値調整… うん、大切だと思ったしだいです。 とくに自分に対する期待値は大きいより小さい方が楽だから、 期待値調整していこう、と思いました(笑) |
|