■2018年03月13日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
ケンカは絶対にしてはいけない。 これも、がまんする人が抱きがちな思い込みのひとつです。 もちろん、ケンカをしないことにこしたことはないでしょう。 何の歩み寄りもない、ただの怒鳴り合い、ののしり合うだけの ケンカなら、しない方がいい。 ただし、言いたいことがあるのに、 がまんして黙っているよりは、ぶつかり合いも覚悟して、 思っていることを言った方がいいでしょう。 がまんの挙げ句、キレたり、相手を攻撃するような事態に 陥らないためにも、多少の言い合いは恐れ過ぎないことです。 ただ、言い合いをする場合にも注意点があります。 では、「いいケンカ」のコツはあるのでしょうか。(略) ケンカが始まるとき、私たちはつい 「自分の言い分を先に聞け!」と言いたくなっています。 両者とも無意識に「自分の言い分が先」と争い始めるので、 言いたいことだけの応酬になり、声も言い方も激しくなり、 泥沼のケンカになっていきます。 泥沼のケンカにならないためには、 「先に聞け」をやめて、「先に聞く」ようにする。 「あなたは何を言いたいのか?」 ↓ 「言いたいことはわかった」 ↓ 「では、私はこう言いたい」 と話を進める。 この一呼吸が感情のぶつけ合いにならないコツです。
まゆの感想
以前、危機管理の専門家の方に取材したおり、
その方からこんなことを教わりました。 双方に言い分があって、ケンカになりそうなとき、 まず、こう言うのだそうです。 「わかりました。 ではまず、そちらの言い分を聞きましょう。 ただ話が終わりましたら、こちらの話も聞いてください。 それではどうぞ、順にお話ください」 近しい間なら、 「わかった、じゃ先に言い分を言って、ちゃんと聞くから。 でも、話終わったら、こっちの言い分もちゃんと聞いてね。 それでいいかな?じゃ、話して」 なかなかこんなふうに冷静には言えないものですが、 こういうふうに先を譲ると、相手は、 だいたい面食らうそうで、これで怒りの感情が少し落ち着き、 冷静さを少し取り戻すそうです。 すると、ケンカの方向は全く違うものになるのだそうですよ~ もちろん、相手が話しているときには口をはさまず、ね。 でも実は、これが一番辛いのだそうです(苦笑) 話を聞いていると、こちらの頭の中に、 「え、それは違うだろう」「そんなこと言ってないだろう」 「ひぇ~よく言うよ」「言ってることつじつまが合わないよ」 などなどと浮かんできて、反論したくなるので、 この自分の中の反論を抑えることが、とても辛いのですね。 ここで、辛いときは、 「メモをとってもいいか」相手にたずねて、メモを取ると、 書くことに集中し、こちらの反論感情もトーンがおち、 相手もひるんで、冷静に話をするようになる、ということです。 そして、なんとかぐっと耐えて相手の話を聞き終えると、 相手もこちらの話を聞いてくれ、ケンカではなく、 建設的な話し合いになる確率がうんと高くなるそうです。 先に聞くことは、プロの方でも辛いことらしいので、 そうそう簡単にはできないものですが、 「相手の言い分を、先に聞くといい」 これだけはしっかりと覚えておき、 訓練しつつ実行!していきますよ~ |
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