■2017年08月31日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
多くの商品に必ずあるといっていい説明書き。 ところが、ゼムクリップの箱には何も書いてありません。 使い方があまりにも単純で周知のことという前提からでしょう。 でも、単純のひと言では片付けられません。 最初のゼムクリップが世に出てから100年を越えますが、 この間に何百件もの特許がとられ、数限りない改良の試みが 今でも行われているのです。 忠平美幸さんが訳された 「ゼムクリップから技術の世界が見える」 に、この歴史と未来の可能性が示唆されています。 少し考えるだけでも、次のように、 数多くの改善の余地が挙げられましょう。 1.もっとはまりやすくできないか →今でているものは輪と輪を押し広げなければならない 2.外れにくくできないか →枚数の多い書類になると外れやすい 3.ひっかからないようにできないか →先端が書類に突き刺さって破れる 4.崩れないようにできないか →クリップで留めた側が高くなるので書類の山が傾く 私たちが日常取り組んでいる仕事も、手馴れているだけに、 これ以上工夫の余地はないと思い込んでいる傾向が なきにしもあらず。 改善の可能性を再点検をしてください。
まゆの感想
改善案を提案するようにといわれて、必死で考えてみても、
なかなか思いつかないこと、多いですよね。 でも、あの単純(と見えるような)ゼムクリップでさえ、 まだまだ改善の余地があるということで…驚きました~ しかも、ゼムクリップは今の形になるまで、 相当に改善し苦労したようで、あの形、あの仕様で、 どこに何百件の特許があるのか…興味深いですよね。 現在読んでいるので、いずれ紹介する予定です。 改善の話は、改善した後で聞くと、 へぇ~そうだったのかと驚く話が多いですね。 私が、改善についてのいちばん印象に残っている話は、 みなさまもご存じと思いますが、味の素の話です。 売上げをアップさせるための改善策で、 内ブタの「穴をひとつ多くあける」という意見がでて、 それを実施し大きく売上げを伸ばしたそうです。 今ある商品、仕事の中にも、 改善の余地まだまだあるかもしれませんね~ |
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