■2017年04月26日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
高校生を相手に自分の研究や考え方についてお話すると、 質疑応答の時間にこんな質問がとんでくることがあります。 「おもしろいロボットやマイクロマシンを たくさん開発していてすごいですね。 先生みたいな人でも、失敗することってあるんですか?」 わたしの答えはこうです。 「いやいや、研究なんて99%は失敗なんだよ。 今日は失敗しなかった部分だけを話したから 全部成功しているように見えるだけで、 ほんとうは毎日が失敗の繰り返し。 でもね、これを失敗という言葉で考えちゃいけないの。 トライ・アンド・エラーといってね、まずはトライする。 そうするとエラーが出てくる。 これをひとつずつ潰していくのが研究だし、 人生もそうじゃないかな。 やる前から正解が見えてたらおもしろくないでしょ?」
まゆの感想
生田先生は、こんなことも言っておられます。
「いまの日本には「バカ」が不足しているし、 おそらくみなさんにも「バカ」の成分が足りていないはずです。 ぜひとも「バカ」になって、自分だけの グランド・チャレンジに踏み出してください」 生田先生が、すすめている「バカ」とは、 「学力の問題ではなく、どれだけバカバカしいことを考え、 それを実行に移すことができるか。 つまり周囲の批判や嘲笑を気にすることなく、 全く新しい発想を提言することができるか。 しかも口先だけで大きなことを語るのではなく、 その実現のために自らの足で踏み出すことができるか。 そうした人のことを、最大級の敬意をこめて「バカ」と 呼びたいと思う。 バカを貫くことは、世間の常識を疑い、常識と戦うことです。 そして世間の常識を徹底的に疑い、そこから 「新しい常識のあり方」まで考えられる人のことを、 人は天才と呼ぶのです」 なるほどそうか、こう考えていけばいいのか、 こんな方法があるのか…ととても発見がある楽しい本でした。 |
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