■2017年03月21日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
お金もうけに夢中になったり、 ギャンブルに走る人に対して、 「煩悩(ぼんのう)のかたまり」という言い方をします。 「煩悩」は、わたしたちの心身を悩ませ、 悟りの妨げとなる心のはたらきを言います。 1.「貪(とん)」=欲深い心 2.「瞋(じん)」=うらやみねたむ心 3.「痴(ち)」 =おろかでわからずやの心 この3つの煩悩を、特に 「三毒(さんどく)」と呼んでいます。 人間は煩悩でできている、と 言っても過言ではありません。 雪だるまがとけると何も残らないように、 人間もまた煩悩を取り除くと、 人間ではなくなってしまいます。 食べたい、眠りたい、良く思われたい、 腹が立つ、うらやましい、など、人の心には、 次から次へと煩悩がわいてきます。 これをコントロールできるかどうかが、 この世で課せられた修行なのです。
まゆの感想
この煩悩を抱えたわたしたちのことを、
<凡夫(ぽんぶ)>と言い、 凡夫が住んでいるこちら側の世界、 「此岸(しがん)」では、人々が争ったり、 いがみ合ったりして暮らしています。 一方、 ご先祖さまたちが住むあちら側の世界を、 「彼岸(ひがん)」と言い、 わたしたちのご先祖さまは、 彼岸で修行をしておられると考えられていて、 その世界は、ゆったりとした時間が流れ、 穏やかに仲良く暮らしている、とか。 そこで長い間に、お彼岸期間には、 「彼岸」に行けるように、悟りを少しでもひらけるように、 「六波羅蜜(ろくはらみつ)」を学び行い 普段仏道修行をしていない人たちも、自分の煩悩を払い、 西にあるといわれる浄土に向かって太陽に祈りを捧げる、 そんなことをするようになったそうです。 ちなみに「六波羅蜜」とは、 1)布施=他人への施しをすること 2)自戒=戒を守り、反省すること 3)忍耐=不平不満を言わず耐え忍ぶこと 4)精進=精進努力すること 5)禅定=心を安定させること 6)智慧=真実を見る智慧を働かせること だそうです。 お彼岸の世界から、此岸の世界をみてみると、 此岸の世界はどう見えるのでしょうね… 少しでも「六波羅蜜」を実践せねば、 せめてお彼岸期間だけでも、なんて思ったしだいです。 |
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