■2017年02月14日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
自分なりの「富」を見つけられる あるがままの豊かな心を養いたい。 他人の声や世間の基準を持ち込まずに 自分の心が本当によろこぶことはなにか、 じっと目をつぶって五感で探してみよう。
まゆの感想
五島さんは、こんな話をしています。
「白亜の豪邸に住んでいても、貧しい人はたくさんいますし、 逆に、小さな家とほんの少々の庭を豊かにし、 自分の富として生きる人がいるのも事実です。 かつて私がいた学園に、小さな庭がありました。 狭いながら次々に四季の花が咲き、野鳥や蝶舞い込んでくるのです。 東京の片隅にこのように小さな生きものの園が作られたのは、 なんと幸せなことでしょう。 小さな庭がこのように豊かになったのは、 自然のままに放っておいたからではありません。 自然を愛し、眺める人が幸せな気持ちになることを喜びとする、 学内外の人が丹精を込めてくれているからです。 私は感謝の想いと、幸せな気持ちで庭に立ち、 美しい花やいつのまにか棲みついた小さな生物を観察します。 そして、ああこれは学園の大きな 「富」だなぁとしみじみ思うのです。 けれど、何年そこで過ごしても、 気づかない人は、気づかないまま去っていきます。 一方で、このような空間を見つけては、それが生命を育み、 人によろこびを与える場所であることをひと目で、 感じ取れる豊かな人もいます」 誰かに何かを言われたり、周りを見渡し比較すると、 自分が今持っている「富」は、ときとしてみすぼらしく、 さえないものに見えるときがあります。 すると自分に足りないものが多くあるように感じられ、あれもほしい、 これもほしい、と「富」を求めるようになっていくように思います。 それは「富」を追い求めるパワーにはなることもありますが、 今の「富」や豊かさを否定してしまうことにもつながっていき、 逆にそれらから遠ざかることにもなりがちです。 「自分なりの「富」を見つけられる あるがままの豊かな心を養いたい」 いつも忘れないようにしていきたいと思いました。 |
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