■2016年10月27日の「今日のことば」■
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![]() 年をとって、最近物忘れがひどくなったと思う方は 非常に多いのではないでしょうか? 「最近、めっきりものを憶えることができなくなった」 「子供は非常に記憶力がいい」 それは大いなる誤解です。 年のせいにして、ちょっとした努力を放棄しているのです。 たちが悪いのは、大多数の人がそのような意見を持っているので、 ひとりだけでは反対できないということです。 うまくいかないのは自分の努力不足ではなく他の 不可避的な要因にしたほうがいいと思っているのでしょう。
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記憶力のスペシャリストの宮口さんは、
この理由をこんなふうに語っています。 「記憶の分子と分母を考えてください。 私が「知識の分母と分子の法則」と言っていることがあります。 子供は、何でも憶えていると思います。 疑いないことですし、私もその意見に同意しますが、 そこには重大な条件があります。 「それは、子供の知っている範囲内で何でも憶えている」 もっと正確に言えば、 「子供の知っている非常に狭い範囲内で何でも憶えている」 ということなのです。 つまり、憶えている範囲が狭いから、すなわち分母が少ないから、 同じ範囲の量を憶えていても(分子が少なくても)、全体として 記憶力があるような感じがするだけなのです。 年をとると、憶えている内容が多いので(分母が多いので) 忘れたように思えるのです」 私も年齢と共に 「忘れっぽくなったなぁ、どこに何を置いたかすぐに忘れるし、 あれ、とか、それとか多くなったなぁ」と思っていましたし、 友人たちもそう言っています。 脳の研究で、年を重ねるとそれと共に思い出も増えて 脳がいっぱいになるので、あまり必要でないものは、 憶えないようにしてしまう機能も備わっているということでした。 (必要なことも忘れてしまうような気がしますが…) 日々の出来事もあるし、情報もいっぱい入ってくるし、 いろいろな思い出も積み重なっているのだから、 もしかしたら、いろいろなことを憶えてすぎて、 あふれてしまっているし、範囲が大きくなりすぎているのかも。 だとしたら、いらない記憶は捨ててしまってもいいし、 忘れてもいいし、忘れてしまったほうがいい。 だからこそ、新しい記憶が入るし、記憶力も減らないのかも、 などと思いました。 年を重ねられても、記憶力のよい方はたくさんおられますが、 取捨選択をうまくしておられるでしょうね。 |
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