■2016年10月21日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
「でも、それって、そう簡単にできるもんじゃないでしょう」 「でも、どうして私がしなくちゃいけないんですか」 と相手の言っていることに対して 「でも」という言葉から始めることが癖になっている人がいます。 「でも、私はこう思います」 と、「でも」を使う必要のない場合にも 「でも」を入れてしまう人もいます。 「でも」という言葉を頻繁に使う人は、 相手に対して根底に反対する意識を抱いています。 だから、相手がAと言えばBと言うし、Bと言えばAと言います。 自分が「でも」という言葉を使っていることにすら気づきません。 「でも」という言葉を頻繁に使う人はまた、 「相手の心を感じる」余裕がありません。 なぜなら、相手の言った言葉に対して 「どう反論するか」ということばかりに 無意識に考えながら身構えているからです。 そのために、相手と親しくなるための最も大切な要素である 「共感する気持ち」が育っていません。 仮に相手に共感したほうがいいと頭で理解していたとしても、 相手に「そうだね」などと共感する言葉を発すると、 相手につけ込まれるような感じがしたり、 相手に自分の城を明け渡すような気分に襲われたり、 負けた気分になるために、使うことができません。 こんなふうに、「でも」という言葉を頻繁に使う人は、 そもそも根本的なところで人と戦っているので、相手は、 絶えず不快な気分にさらされることになるでしょう。
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