■2016年05月30日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
私はふっと 「俺はいつも、「成績が悪いのは学校の先生が悪いからだ」 「うちが貧しいのは親父の稼ぎが悪いからだ」と、 何でも人のせいにしてきた。 いま俺が売れなくなったのも 「事務所や松竹が悪い」と思っていたら、俺は人のせいにする 人間で終わるんじゃないかな」と思ったんです。 そこで私は発想の転換をしました。 いまは売れているその後輩を応援しようと。 私は彼に来たファンレターの返事の宛先を書いたり、 彼のレコードサイン即売会につき合ったりしました。 あのときの発想の転換が、私の人生の節目、転機となりました。 自分自身が大きく変わったときです。 あそこで私が 「冗談じゃない、世界はここだけじゃないや」 と拗ねていたら、負け犬というか、いまでも何でも 人のせいにする人間になっていたでしょうね。 誰でも、形は違っても、似たようなことは いっぱい経験しているんじゃないかな。 機運が上がっているときじゃなく、 落ちたときに自分がどうするかで、 次が決まると思います。 (森田健作さん/俳優 出版当時)
まゆの感想
森田さんは、映画に出てガーッと一気にアイドルになって、
その後、1年半ぐらいで少し落ち目になってきて、 その頃後輩が大ブレークして、事務所は後輩の方に力を入れ、 ほされがちになったそうです。 そのときに、発想の転換をしたそうです。 森田さんは、さらにこう言っていました。 「落ち目になってみんながスッーといなくなったときにどうするか」 が、次を呼ぶんです。 挫折もたくさんしています。人間ですから。 何十年も生きていれば、振り向いたら、 「滑った、転んだ」の山ですよ。 でも、それを「逃げ」で、「あいつが悪いから」 「自分は今こうだから」と考えるのをやめたんです。 挫折を1つの糧にしたかったんです」 落ち目になるときってありますよね。 今、自分は落ち目だなぁと思うとき。 そんなとき、自分が試されているのだと思うし、 どうするかは、自分が決めるのだなと思いました。 |
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