■2016年04月06日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
親しい友達といっても、夫婦といっても、 全く同じ経験を共有することはできませんから、 どうしても分からない部分があります。 浅いつきあいでは、気にならなくても、 深くつきあっていけばいくほど、 理解できない相手の部分が知らされます。 これは、努力不足というよりも、人間である以上 どうしようもないことなのです。 「どうせ、人間は分かり合えないのだ」と絶望し、 自分のカラの中に閉じこもって、周りをシャットアウトして しまいたくなることもあるでしょう。 そんな私たちに対して、お釈迦さまは、 「独りぽっちは、あなただけではないのだよ。 みんな独りぽっちで苦しんでいるのだよ」 と言われています。 孤独で苦しんでいるのは、あなただけではないのです。 自分が分かってもらえないと苦しんでいる時、 相手もまた分かってもらえないと苦しんでいるのです。
まゆの感想
この本に、こんな話が書かれています。
「三木清という有名な哲学者は、 「孤独は山になく、街にある。 一人の人間にあるのでなく、大勢の人間の「間」にある」 と言いました。 山に独りでいるのも寂しいことですが、 たくさんの人が集まっている街の中にいながら、 「自分を本当に分かってくれる人なんていないんだ」 と思う孤独感のほうが、大きいのです」 また、 「自分だけじゃない、みんな孤独なんだ、と気がつけば、 自分の寂しさを通して、相手の寂しさを理解しようという 気持ちになります。 同じ病で苦しみ人は、お互いの苦しみが分かりますから、 互いを思いやる気持ちが強くなります」 とも。 多くの友人がいても、愛する人がいても、大切な人がいても、 多くの人がいる街でも、独りを感じることがあります。 そしてやりきれなくなるほどの、深い寂しさを感じることも… それは、人間として生きている以上、宿命なのかもしれません。 だからこそ、お互いに支え合うことが大切なのだなぁと思いました。 |
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