■2016年04月04日の「今日のことば」■
前日のことばを見る 次のことばを見る
「今日のことば」
70歳過ぎて、長年続けた東京、明治座の公演をやめた時に、 これからの困難は認知症だと思ってさ、どんどん忘れていく、 そこへどんどん足していくのはどうだろうって。 認知症対策って、マイナスを心配せずに、プラスを考える。 それが大学受験のきっかけだった。(略) 昨年(73歳)「現役」で合格。 仏教大学は奥が深い。 授業はほぼ皆勤。 こんな面白いことを4年間で終えちゃてはつまらない。 仏教の勉強は8年間やりたい。(略) 夢はいろいろあります。 もっと勉強して、大学院出て、 ダメな生徒を教える教官になりたいね。 迷える子羊を集めて、教えることが1番勉強になります。 4月からの新学期が待ち遠しいなぁ。 コメディアン 萩本欽一さんのことば (東京新聞2016年4月2日 考える広場「はじめの一歩」より)
まゆの感想
欽ちゃんの生き方は、すごいことをさらりと
いつも楽しそうにやっている、というふうに見えます。 その裏では、ものすごい努力、鍛錬をしているのでしょうが、 それをまったく見せず、そのすべてを楽しくしていく工夫をし、 それを超えていく、という感じに思えるのです。 例えば、英語の受験勉強では、覚えても次々と忘れていくし、 英単語の発音がわからないので、得意なギャグにし、 英語を日本語のようにして覚えたそうです。 例えば、「Humid」(ヒューミッド=湿った)などは、 聞こえたままに「ふみちゃん、カラオケどう?」「失敬するわ」 などとし、「湿気が多い」というふうにして覚えていったとか。 これからの結果、73歳で駒沢大学に現役合格、 記憶する部分は脳の検査で30代に戻ったと言われたそうです。 また、仏教学部を選んだ理由は、 「仏教学部に来てくれたらうれしい」と言われて、 コメディアンの仕事は「うれしい」って言われるところに飛んで いくことで、そこに運が待っているという信念からだそうです。 そして、若い友人がたくさんできたそうです。 仏教を勉強する楽しさ、友人と会える楽しさ、夢がある楽しさ、 そんなことをいっぱいに感じているので、 「4月からの新学期が待ち遠しいなぁ」 といえるのでしょうね。 なんだかいいなぁ、羨ましいなぁ…そして、 楽しい生き方って自分で選び、作り出すんだなと思いました。 |
|