■2015年10月20日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
苦しめてくる人が飛躍のきっかけになる。
30代後半のお客様と商談していたときのことです。 このお客様はとても気難しい人でした。 神経質な人で細かいことにイチイチひっかかってくるタイプです。 こういった人と契約となると大変です。 住宅営業は一般的に商談から契約、引き渡しと最低でも1年間は どっぷりとお付き合いしなくてはなりません。 「この人と契約したら苦労するだろうな」と思いながらも、 目の前の契約欲しさに手をだしてしまったのです。 案の定、契約後の打ち合わせは非常に難航します。(略) 現場に対してはとくにうるさく、ことあるごとに 「気になる点があるので、大至急現場に来てください」 と呼び出されたものでした。現場に行くとすぐに、 「この部分は一体どうなっているのでしょうか?」 と詰め寄ってきます。 私が何を答えても納得せず、さらに細かく追求してきます。 どんな説明をしても結局は、「調べてご報告いたします」 とせざるを得なくなるのです。 現場監督や直属の上司に多大なる迷惑をかけました。(略) なんだかんだで一年以上、このお客様に苦しめられていたのですが、 何とか無事に家を引き渡すことができたのです。 それからのことです。 建物の知識や現場に詳しくなっている自分に気がつきました。 商談をしているお客様からの難しい質問にもスッと答えられます。 お客様から「本当に細かいことまで知っていますね」 と感心されることも増えました。 気付かないうちに現場の知識が何倍にもアップしていたのです。 お客様に苦しめられたからこそ身についたのです。
まゆの感想
菊原さんは、胃が痛くなるほどこのお客様に苦しめられながら、
途中で腹をくくり、他の契約がとれなくても、 「ともかくこのお客様をなんとかしよう」と決めて、 真剣に向かい合ったそうです。 そして、こう言っています。 「あなたににも、 「自分を困らせていた人とのやりとりが、 実は一番の成長につながっていた」 という経験をしたことがあるでしょう。 そのときは、苦しいのですが、 後になって感謝することもあるはずです。 困ったお客様を担当しているときは、 「今、いいトレーニングになっているんだ」と捉え、 前向きにお付き合いしてください」 クレームなども、いやだいやだと思って逃げていると、 同じようなクレームに繰り返し苦しめられることが多いようですが、 それに真剣に向かい合っていくと、対処方法が身につき、 次からは、対処がしやすくなるそうです。 そういえば、何かイヤなことを言われたり、鋭い指摘をされて、 その時にはグサッときて腹も立つことでも、後で冷静に考えてみると、 「確かにそんなところがあるかもしれない、気をつけよう」と、 自分を見直すきっかけになったことは何度もありました。 「今、自分を苦しめてくる人が飛躍のきっかけになる」ことは多いので、 「今は、いいトレーニング時期だ」と腹をくくって 「よしやってやる、向き合ってやる」と決めると、 元気もでるし、自分が大きく成長していくと思います。 |
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