■2015年07月02日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
個人差はあるにせよ、
なぜ人間の脳はそこまで「違い」にこだわるのでしょうか? 逆説的な説明になりますが、「違い」に敏感なのは、 脳がそれだけ「同じ」であること… 統一・一貫性に強いこだわりをもっているからです。 人間の脳は、統一・一貫性のとれたものなら、 無条件に近いほど肯定的に受け入れる反面、 統一・一貫性の欠けたものに対してはまったく拒絶するという、 きわめて白黒はっきりした反応を示すのです。 私たちが、筋の通らない考えをおかしいと思ったり、 二転三転する言動を不快に感じたりするのは、 その情報が統一・一貫性から外れているからです。 また、私たちは自分と異なる意見を言われると、 もっともだと思いながらもなかなか素直に受け入れられないばかりか、 その反対意見を言った相手まで嫌いになりかねません。 統一・一貫性にかなうものにはYES、 反対するものにはNOという、ある意味で 非正常に狭量な判断や思い込みにも陥りやすいのですが、これは、 「脳の過剰な自己防衛反応」とも関係のある現象かもしれません。 いずれにせよ、脳の統一・一貫性へのこだわりが 人間の思考や行動に及ぼす影響には、功罪両面あるようです。
まゆの感想
個人差はあるものの、脳には、
「同じ」を好み、受け入れ、「違い」を嫌い、拒絶するという 統一・一貫性というこだわりがあるようですね~ そしてそれは、「脳の過剰な自己防衛反応」 からかもしれないのですね~ だから、同じだと思うと、安心したり、気をゆるせたり、 違うと感じると、違和感を感じて警戒心を持ち、 距離を置くようになったりするのかもしれません。 また、白黒はっきりを好む人や、変わるのを嫌がる人、 絶対に意見を曲げない人などは、「脳の過剰な自己防衛反応」が、 強く働いている人なのかもしれません。 そしてこのこだわりは、林先生も言っておられるとおり、 功罪両面あり、あまりに過剰に働くと、 生きづらくなるように思います。 だって、自分と同じような人ばかりではありませんし、 同じような人ばかりでは、会話だって、いつも同じで つまらないだろうし、発展も気づきも成長もありません。 視野も広がりません。 違いがあるからこそ話題にもなり、話題も尽きず、興味をひかれ、 面白く、違いから学ぶこと、気づくことっていっぱいありますもん。 視野がパァ~と広がり、アイデアが膨らんでいったり、ね。 脳のこの「統一性・一貫性」を好む傾向があることを忘れず、 楽しみながら、あるいは、冷静に、 違いを受け入れていきたいと思います。 |
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