■2015年06月11日の「今日のことば」■
前日のことばを見る 次のことばを見る
![]()
必要以上に摩擦を恐れない。
目の前の「和」にこだわるあまり、不必要に摩擦を恐れることが、 物事がうまく前に運ばない原因になっていることが多いのも現実です。 これは「安易な妥協」と言うべきもので、 本物の「和」とは異なるものです。 私が新卒で入社した日本の伝統的な大企業である電通に、 社の価値観を評した有名な「鬼十則」(吉田秀夫)という 社則がありました。 10項目のうち次の2つが私が好きだった言葉です。 ○摩擦を恐れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、 でないと君は卑屈未練になる ○周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、 永い間に天地のひらきができる チームワークを重視する大企業の中であえてこれを唱える、 ということはどういうことでしょうか。 私は、「安易に妥協することは、むしろ和を乱すことである」 と理解していました。 一見衝突しているようでも、本気同士でぶつかり合えば、 議論は必ず前に進み、さらに高いレベルで、 本物の「和」を作ります。
![]()
今日のことばは、うーん…と考えさせられました。
日本社会の中では、摩擦があることは嫌われ、 摩擦があると「あの人は、和を乱す」と避けられてしまいます。 仮にそれが正しいことを主張しても。 また、企業で評価され「仕事ができる人」といわれるのは、 和を乱さず、物事を進めていける人ということも多く、 周囲を引きずり回すような人は、やっかいな人に思われたりします。 少なくても、そのようなことが多い人は、企業の中では、 仕事がやりずらくなるし、評価されにくいようにみえます。 自分のことを振り返ってみると、 和を乱すこと、摩擦を起こすこと、異論を唱えることは、 慣れていないし、居心地が悪いこともありますが、 ことがうまく運ばなくなるし、仲間はずれになると恐れていて、 企業の仕事をする場合には、 「もっとやりたいけど(言いたいけど)、この辺でいいとするか、 これ以上やろうとすると、周りを引きずり回してしまうから」 と、妥協することも多いなあというのが実感です。 その反面、そんな自分を見ていると、どうなんだろう? 言いたいことも言えない、自分の意見をハッキリも言えない、 意見を言えば、ハッキリしている人、異質と思われ避けられ、 仲間はずれにされる、そんな社会や企業や仲間同士ってなに? それでいいんだろうか、とも思えてきます。 「和」というのが、異質を認めないこと、摩擦を嫌うこと、 言いたいことも言えないこと、みんないっしょに、だとすると、 窒息感があり、卑屈未練を持つようになるなあ、とも思いますし。 「必要以上に摩擦を恐れない」…確かにそうだ、 では、これを実際にしていくには、言い方ひとつなのか、 やり方ひとつなのか、バランスなのか、 議論の仕方を学び、しっかりと主張できた方がいいのか、 いやいや、やっぱりおとなしくしている方が身のためなのか、 うーん、本物の「和」、ってどんなことなんだろう…と、 あれこれ考えてしまいました。 答えはでません。 みなさまは、どう思われましたでしょうか。 参考までに、《電通鬼十則》は以下です。 1.仕事は自ら創るべきで、与えられるべきではない。 2.仕事とは先手先手と働き掛けていくことで、 受け身でやるものではない。 3.大きな仕事と取組め! 小さな仕事は己を小さくする。 4.難しい仕事を狙え! そして成し遂げるところに進歩がある。 5.取組んだら放すな! 殺されても放すな! 目的を完遂するまでは... 6.周囲を引きずり回せ! 引きずるのと引きずられるのとでは、 永い間に天地の開きができる。 7.計画を持て! 長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、 そして正しい努力と希望が生まれる。 8.自信を持て! 自信が無いから君の仕事には、迫力も粘りも、 そして厚みすらがない。 9.頭は常に全回転、八方に気を配って、一部の隙もあってはならぬ!! サービスとはそのようなものだ。 10.摩擦を怖れるな! 摩擦は進歩の母、積極の肥料だ。 でないと君は卑屈未練になる。 |
![]() |
|