■2015年06月09日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
私たちは、一人ひとりが脳に
それぞれ異なった地図を持っている。 というのも、 脳でとらえることは、各人によってそれぞれ異なり、 それによって別個の地図が描かれていくからなんですよ。 だから、同じ事柄に出会っても、一人ひとりが感じ取り、 脳に刻みつけることが異なってくるわけです。 「「言った、言わない」論争なども、まさに 「脳の地図の刻みつけ方」が異なるために起こるのですね」(略) 私たちは、「ピーナツ」とか「バナナ」という 単語の意味については、みな同意するでしょう。 それはみなが同じ形、同じニオイと味を経験しているからです。 しかし「愛」とか「真理」のような抽象的な言葉の 意味については、その意味するところについて議論が起こり、 なかなか同意されないでしょう。 このことは、言語は共有できるけれども、その意味は、 個々人の体験地図に基づいて創造されているので 一人ひとり異なる、ということを示しています。
まゆの感想
自分の脳の中にある地図は、自分が体験した道なり、
出来事によって作られているので、同じ景色をみても、 事柄が起こったとしても、感じ方も違うし、思い方も、 考え方も、行動も違うということですね。 さらに、脳には以下の特徴があって、 体験プラス特徴で、地図が複雑になっていくようです。 ◎脳は省略する…何かを伝えるとき、全部を言わずに省略している。 また、いらないところは削って覚える。 省略すると、抽象的になりがちで、 いろいろな解釈をしてしまう ◎脳は歪曲する…たとえば、自分にこんな思い込みがあると、 事実を凝縮したり、膨らませたり、 断言して、自分の思う通りに歪曲してしまう ・「X=Y」(こうなったら=必ず、こうなる) ・前提という歪曲(こうでなければならない) ・読心術という歪曲 (私は相手の心が読める、わかると思っている) ◎一般化…「例外」をカットする、認めない たとえば、何度か失敗しただけなのに、 「これをするのは、絶対に無理」と、一般化して、 制限をかける。こんな口癖が多いそうです。 ・「~できない」「無理」「不可能」 ・「~すべき」「~すべきでない」 「~しなければならない」「~してはいけない」 ・「いつも」「決して~ない」「一人も~ない」 一人ひとりが、このように独自の地図を日々刻んでいて、 この地図を持っているのだから、簡単にはわかりあえないし、 言った言わないにもなりがちですが、それぞれの地図のことを 頭に思い浮かべつつ、コミュニケーションは ていねいにしていくことが大切なのですね。 |
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