■2014年09月22日の「今日のことば」■
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集中的思考と拡散的思考。
わたしたちが普段しているのは、集中的思考だ。 なんらかの提案がなされると、わたしたちは反射的に それについて検討し、批判し、重要度を分析する。(略) 集中的思考は知識を使って、ひとつの考えを検証し、 それがどういう考えかたにに一致するかを明らかにする。 残念ながら、既存の知識や理論に反した考えに対しては、 自然と拒絶反応を示してしまうというのが、人間の性質だ。 拡散的思考では、あらゆる角度からものごとを考えてみようとする。 非常識な考えも、時代遅れの考えも、ばかげた考えも、 奇抜な考えも退けず、一度は検討してみる。 これはとても重要なことだが、あまりそうしている者はいない。 厳密に的を絞って、選択肢を狭め、あらかじめ決めていた解決策に たどりつこうとする集中的思考とは、正反対の思考法だ。 誰にでもその人なりのものの見かたがあるが、 それは数多くある見かたのうちのひとつに過ぎないことは、 常に忘れてはいけない。たとえそれが どんなにすぎれた体系を持っていても、完全ではないので、 新しい情報によってたえず更新される必要がある。
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人は、どうしても集中して考えて、
その先に答えを見いだそうとしてしまいます。 しかし、その集中的思考法には、こうなったらこうなる、 こうだからこうする、などなどのかなり自分の癖があり、 自分の考えや思いと違ったりすると、拒絶したり、 否定したりして、受け入れられにくいものです。 かのフランシス・ベーコンもこう言っているそうです。 「人間の知能はひとたびある意見を持つと、 それと一致し、その正しさを証してくれる あらゆるものを集めようとする。 そしてその意見とは合わないもっと多くの、 もっと重要な例が見つかったとしても、 それらは無視されるか、軽視されるか、あるいは なんらかの区分によって脇へやられるか、否定されるかする」 自分のことを振り返ってみても、そんなことはよくあります。 もしかしたら、違う角度や反対から見てみたら全く違うやり方や、 調べてみたら新しいやり方やもっといい方法があるかもしれないし、 素直に教えてもらったら、もっと効率的な方法がみつかるかも しれないのに、です。 いつもいつも自分の集中的思考をして、こだわっていては、 新しい考えもやり方も自分の中に入ってきません。 ときに、思い切って拡散思考法も取り入れ、自分の考え方を 更新し、新しい考えややり方にもチャレンジしてみることが、 必要なのではないかと思ったしだいです。 |
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